2020年(令和2年)の看護職員就業者数は173.4万人(参照:厚生労働省「看護師等(看護職員)の確保を巡る状況」)にも上り、医療に関する仕事のニーズの高さが伺えます。
看護師は病院で働いているイメージが強いですが、実はさまざまな場所で資格を活かして働けます。
そこで、今回は病院以外のおすすめの転職先を12箇所紹介します。現在病院で勤務しており転職を考えている看護師の方は、ぜひ参考にご覧ください。
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病院以外の看護師転職先12選
まずは、病院以外の看護師の転職先がどんなものがあるのか見ていきましょう。
看護師が活躍できる職場を12箇所厳選しましたので、それぞれの特徴や、働くメリット・デメリットを紹介します。
介護施設(高齢者施設)
病院以外の看護師転職先1箇所目は、介護施設(高齢者施設)です。
介護施設(高齢者施設)とは、介護や生活の支援を受けながら、高齢者が集団で生活できる施設や住宅のことです。
高齢者向け住宅だけではなく、デイサービス等に日帰りで通っている利用者さんもいます。
介護施設(高齢者施設)で看護師として働くメリット
看護師が介護施設(高齢者施設)で働く主なメリットは、以下の3つが挙げられます。
- 入居者さん・利用者さんの健康を多方面から支えることができる
- 技術力や経験が少なくても活躍できる
- 病院ほど忙しくない
介護施設(高齢者施設)での看護師の業務は、入居者さん・利用者さんのバイタルサインチェックや口腔ケアなどです。
療養に関するケアなど健康管理全般に携わるため、入居者さん・利用者さんたちと近い距離で接することができるのでやりがいも大きいでしょう。
また、高度な医療技術は必要としないため、技術力や経験が少なくても活躍できます。病院ほど多忙でないため、ワークライフバランスを保ちながら働けるのもメリットの一つです。
高齢者施設で看護師として勤めつつ、ケアマネージャー(介護支援専門員)を目指すなど、病院とは違った新たなキャリアを目指すことも可能となります。
介護施設(高齢者施設)で看護師として働くデメリット
一方、看護師が介護施設(高齢者施設)で働くデメリットは、以下の3つです。
- 高齢者の方とのコミュニケーションが難しい
- 病院よりも給与が少ない
- 看護技術のスキルアップが難しい
認知症による見当識障害を抱えている入居者さん・利用者さんも多くいますので、病院に比べてコミュニケーションが難しいと感じる場面もあるでしょう。
また介護施設の給与や待遇面は、病院と比較すると物足りないかもしれません。
さらに高度な医療技術に関するスキルを磨くことは難しいため、看護師としてのスキルアップを目指したい方にとっては不向きな職場です。
もし介護領域におけるスキルを高めたい場合は、高齢者介護に特化した資格の取得を目指すとよいでしょう。
保育園や幼稚園
病院以外の看護師転職先2箇所目は、保育園や幼稚園です。
保育園は0歳から就学前の子どもが通う施設です。
一方、幼稚園には満3歳から就学前の子どもが通っています。
保育園や幼稚園では、さまざまな活動を通して心身の発達を図ります。
保育園・幼稚園で看護師として働くメリット
看護師が保育園や幼稚園で働くメリットは、以下の3つです。
- 子どもたちと関われる
- 夜勤がない
- 技術力や経験が少なくても活躍できる
保育園や幼稚園での看護師の業務は、子ども達や職員の健康管理や怪我への応急処置、健康診断の補助などです。
元気いっぱいな子ども達の保育補助をしながら、健康を守ることができます。
また夜勤はないので心身への負担も少なく働けるでしょう。
高度な医療技術は求められないので、技術力や経験が少ない看護師でも活躍できるのもメリットの一つです。
保育園・幼稚園で看護師として働くデメリット
看護師が保育園や幼稚園で働くデメリットは、以下の3つです。
- 子ども達とのコミュニケーションが難しい
- 看護技術以外に保育スキルを求められる
- 病院よりも給与が少ない
保育園や幼稚園で働くためには、子どもと関わることが好きでなければ難しいでしょう。
おむつ交換や着替えの介助などの保育補助も業務の一部なので、子どものお世話が得意な方にとっては、やりがいのある職場です。
訪問看護ステーション
病院以外の看護師転職先3箇所目は、訪問看護ステーション(通称:訪看)です。
訪問看護では、自宅で療養生活を送っている方を訪問し「訪問看護指示書」に基づくケアを提供します。
訪問看護ステーションには、訪問看護を行う看護師や保健師などが所属しています。
訪問看護ステーションで看護師として働くメリット
看護師が訪問看護ステーションで働くメリットは、以下の3つです。
- 地域の方の健康を見守れる
- 夜勤がない
- 病院ほど忙しくない
訪問看護ステーションでの看護師の業務内容は、バイタルサインチェックや医師の指示に基づく処置、日常生活のサポートです。
利用者さんとの距離も近く、自宅での療養過程をしっかりと見守ることができます。
また夜勤はないので生活リズムも保ちながら働くことができます。
決まった時間に自宅を訪問しケアを提供する、という流れを一日の中で繰り返すため病院のような忙しさはないでしょう。
訪問看護ステーションで看護師として働くデメリット
看護師が訪問看護ステーションで働くデメリットは、以下の3つです。
- 移動やオンコール対応が大変
- 責任感が求められる
- 看護技術のスキルアップが難しい
一日に利用者さんの自宅を何件も訪問するため、移動距離は多くなります。
自動車免許がないと、働くのが難しい場合もあります。
オンコール対応のある職場では、担当日に緊急の呼び出しがある可能性も。
訪問は看護師一名で行うこともあるため、その場その場での判断が必要となり責任が重くのしかかります。
高度な医療技術を提供したり最新の医療機器を取り扱う場面が少なく、看護技術のスキルアップが難しいこともデメリットの一つです。
障がい者支援施設
病院以外の看護師転職先4箇所目は、障がい者支援施設です。
障がい者支援施設は、名前の通り障害を抱えている方の生活介助や自立支援を行う施設です。
知的障害の方や身体障害の方、精神障害の方など自宅での生活が難しい方々が入居しています。
障がい者支援施設で看護師として働くメリット
看護師が障がい者支援施設で働くメリットは、以下の3つです。
- 入居者さん・利用者さん一人ひとりと向き合える
- 技術力や経験が少なくても活躍できる
- 病院ほど忙しくない
障がい者支援施設での看護師の業務内容は、障がい者の方々の健康管理や薬物の管理、入職の介助などです。
日々の健康管理を通して入居者さん一人ひとりと話す機会もあり、じっくりと向き合えるでしょう。
高度な医療技術は必要ないため、新人看護師や経験の浅い方でも活躍できます。
障がい者支援施設で看護師として働くデメリット
看護師が障がい者支援施設で働くデメリットは、以下の3つです。
- 入居者さんとのコミュニケーションが難しい
- 看護技術のスキルアップが難しい
- キャリアアップが難しい
入居している方は何らかの障害を抱えているため、当事者の心理を考えて接する力が求められます。そのため、ときにはコミュニケーションがスムーズにいかないこともあるでしょう。
また資格取得や管理職のキャリアを考えている方には向かない職場といえるでしょう。
健診センター
病院以外の看護師転職先5箇所目は、健診センターです。
健診センターは、病気の早期発見・予防を行い健康維持をサポートする施設です。
年齢や性別に応じた検査を行い、全身の健康状態をチェックします。
健診センターで看護師として働くメリット
看護師が健診センターで働くメリットは、以下の3つです。
- 利用者さんとのコミュニケーションが少ない
- 検査に関する知識が身につく
- 夜勤がない
健診センターでの看護師の業務内容は、医師や技師の行う検査の補助や採血、血圧測定、事務作業です。
淡々と検査を行っていくので、利用者の方一人ひとりとじっくり話し合う必要はありません。そのため、人とコミュニケーションを取ることに負担を感じる方にとっては、働きやすい職場だと言えるでしょう。
日々検査の補助を行うため、専門的な知識を深められることもメリットのひとつといえるでしょう。
健診センターで看護師として働くデメリット
看護師が健診センターで働くデメリットは、以下の3つです。
- 一人ひとりの利用者さんと向き合えない
- 病院よりも給与が少ない
- キャリアアップが難しい
夜勤がなく残業も少ないので、病院よりも給料は少ない傾向にあります。
病院の給料に慣れている方は、ボーナスや待遇面で物足りなさを感じてしまうかもしれません。
献血ルーム
病院以外の看護師転職先6箇所目は、献血ルームです。
献血ルームは、病気や怪我で血液を必要としている人のために血液を提供する方が集まる場所で、日本全国様々な場所に設置されています。
献血ルームで看護師として働くメリット
看護師が献血ルームで働くメリットは、以下の3つです。
- 日本赤十字社で働くため雇用が安定している
- 採血のスキルを高められる
- 夜勤がない
献血ルームでの看護師の業務内容は、献血しに訪れた方の受付や問診、採血です。
問診票の内容を確認し採血できる状態かチェックし、定められた量の血液を採取します。また、採血の際に体調不良になってしまった方の応急処置も業務の一部です。
また、献血ルームは日本赤十字社が運営しており、雇用が安定しているというメリットがあります。
日々採血を行うため、採血の精度を高めることができるでしょう。
日勤のみ働き方なので、お子さんが居る方にとっても働きやすい環境です。
献血ルームで看護師として働くデメリット
看護師が献血ルームで働くデメリットは、以下の3つです。
- 土日祝日の勤務もある
- 病院よりも給与が少ない
- キャリアアップが難しい
献血ルームは、土日祝日も営業しているためカレンダー通りの休みを取るのは難しいでしょう。
また、夜勤がないため病院よりも給与が低い傾向にあります。
美容クリニック
病院以外の看護師転職先7箇所目は、美容クリニックです。
美容クリニックは、美容医療に特化した医療機関です。
皮膚に関する施術を行う美容皮膚科と、二重施術や豊胸手術などを行う美容外科があります。
美容クリニックで看護師として働くメリット
看護師が美容クリニックで働くメリットは、以下の3つです。
- 美容に関する知識が身につく
- きれいな環境で働ける
- 夜勤がない
美容クリニックでの看護師の業務内容は、医師の診療の補助や薬剤の塗布、採血、美容点滴、医療機器の管理などです。
美容クリニックで働くことで、美容や整形に関する最新の知識を身につけることができます。
比較的環境が整っているクリニックが多く、きれいな環境で働けることもメリットだと言えるでしょう。
美容クリニックで看護師として働くデメリット
看護師が美容クリニックで働くデメリットは、以下の3つです。
- 臨床経験年数にカウントされない可能性がある
- 接客スキルが求められる
- キャリアアップが難しい
美容クリニックでの勤務は、臨床経験年数にカウントされない可能性があり転職の際に不利となってしまう場合も。
臨床経験年数にカウントするかどうかは病院によっても扱いが異なります。
また売上ノルマがある美容クリニックもあり、接客スキルが求められるケースもあります。
一般企業(産業保健師)
病院以外の看護師転職先8箇所目は、一般企業(産業保健師)です。
一般企業は民間企業のことを指し、IT企業や建設企業、マーケティング企業など職種は多岐にわたります。
一般企業(産業保健師)で看護師として働くメリット
看護師が一般企業(産業保健師)で働くメリットは、以下の3つです。
- 福利厚生がしっかりしている
- 病院ほど忙しくない
- 夜勤がない
一般企業(産業保健師)での看護師の業務内容は、職員の健康管理や緊急時の応急処置などです。
近年はメンタルヘルスへの関心も集まっており、職員の精神面の健康のサポートとしてストレスチェックや面談を行うこともあります。
大企業では福利厚生が充実していることも多く、病院よりも手厚いサポートが受けられることも。
基本的にはデスクワークなので病院のように慌ただしく処置に追われる、ということはありません。
一般企業(産業保健師)で看護師として働くデメリット
看護師が一般企業(産業保健師)で働くデメリットは、以下の3つです。
- 求人数が少ない
- パソコンのスキルが必要
- キャリアアップが難しい
大企業であっても産業保健師を1名しか募集しないことが多く、そのため、求人数は少ない傾向にあります。
また、デスクワークのため、最低限のパソコンスキルは身につけておく必要があります。
ツアーナース
病院以外の看護師転職先9つ目は、ツアーナースとして働くことです。
ツアーナースは、ライブ会場やスポーツイベントなどさまざまな場所に同行します。
ツアーナースで看護師として働くメリット
看護師がツアーナースとして働くメリットは、以下の3つです。
- 仕事しながら旅行を楽しめる
- 毎回違った刺激がある
- 夜勤がない
ツアーナースの業務内容は、学校や企業などの団体の旅行に付き添って参加者の健康管理を行うことです。
仕事をしながら旅行を楽しむことができるため、旅好きには最適な仕事です。
毎回違ったメンバーとさまざまな場所に行くため、新鮮な刺激を得ることができます。
ツアーナースで看護師として働くデメリット
看護師がツアーナースとして働くデメリットは、以下の3つです。
- 業務時間が明確ではない
- 責任感が求められる
- 看護師としての経験年数などの求められる条件が厳しい
旅行のスケジュールは交通状況や混雑状況などによって大きく変動する可能性があります。結果的に、ツアーナースとしての業務終了時間が明確ではなく、長期間の勤務になる場合もあります。
また、緊急時にはその場の判断で応急処置が必要となるため、責任を感じる場面もあるでしょう。
ツアーナースの条件は臨床経験3年以上など、運営主体によって定められています。
治験コーディネーター
病院以外の看護師転職先10つ目は、治験コーディネーターとして働くことです。
治験コーディネーターは、新薬の治療研究を行う医療機関においてスムーズな進行をサポートします。
看護師が治験コーディネーターで働くメリット
看護師が治験コーディネーターとして働くメリットは、以下の3つです。
- 体力的な負担がない
- 夜勤がない
- 病院ほど忙しくない
治験コーディネーターの業務内容は、被験者への説明やケア、医師への連絡、スケジュール管理などです。
基本的にデスクワークなので、病院で働く看護師のように体力的に厳しいということはありません。
看護師が治験コーディネーターで働くデメリット
看護師が治験コーディネーターとして働くデメリットは、以下の3つです。
- パソコンのスキルが必要
- 病院よりも給与が少ない
- キャリアアップが難しい
治験コーディネーターも最低限のパソコンスキルは必要です。
看護師としてキャリアアップの資格取得や管理職を目指している方には、不向きな職業でしょう。
看護師養成校の講師
病院以外の看護師転職先11つ目は、看護師養成校の講師として働くことです。
看護師養成校とは、看護師を目指す方々が通う学校で、4年制大学、3年制大学、専門学校などがあります。
看護師養成校の講師として働くメリット
看護師が看護師養成校の講師として働くメリットは、以下の3つです。
- 教育者として活躍できる
- 生徒の成長を見守れる
- 夜勤がない
看護師養成校の講師の業務内容は、講義や講習の実施、臨床実習への同行などです。
生徒の学習をサポートし、ときには指導を行います。
教育者として活躍できるのでやりがいも大きく、生徒の成長をそばで見守ることができます。
看護師養成校の講師として働くデメリット
看護師が看護師養成校の講師として働くデメリットは、以下の3つです。
- 知識が必要
- 教育者としての責任感が求められる
- 看護師としての経験年数などの条件が厳しい
講義や講習のため、看護学に関する十分な知識が必要となります。
また教育者としての責任は重く、生徒を看護師国家試験に合格させなければいけないというプレッシャーもあるでしょう。
さらに看護師養成校の講師になるには、5年間の臨床看護経験が必要です。
医療系ライター
病院以外の看護師転職先12つ目は、医療系ライターとして働くことです。
医療系ライターは、ウェブや紙媒体に看護や医療に関する内容を執筆します。
企業に就職してライターになる方やフリーランスとして活動する方など、働き方はさまざまです。
看護師が医療系ライターとして働くメリット
看護師が医療系ライターとして働くメリットは、以下の3つです。
- 在宅で仕事ができる
- 自分のペースで仕事ができる
- 看護師の経験や知識が活かせる
医療系ライターとして働くメリットは、在宅で仕事ができることです。
自身でスケジュールを管理しマイペースに働けます。
看護師として働いてきた経験や知識を活かして仕事ができるので、充実感もあるでしょう。
看護師が医療系ライターとして働くデメリット
看護師が医療系ライターとして働くデメリットは、以下の3つです。
- ライティング能力が必要
- 複合的なスキルが必要
- 収入が不安定
文章を執筆する仕事ですので、ある程度のライティング能力は必須となります。
さらにフリーランスとして活動する場合には、営業スキルやマーケティングスキルなど、複合的なスキルが必要となります。
執筆依頼が多ければ収入も安定しますが、依頼がない場合には収入が不安定になるでしょう。
病院以外の職場に転職するメリット
次に、病院以外の職場に転職するメリットを解説します。
ワークライフバランスの実現
病院以外の職場に就職することで、夜勤を回避できたり残業を減らすことができます。
病院はシフト制の勤務で毎月休みが変動することがほとんどですが、病院以外なら土日祝日もカレンダー通りに休める職場もあります。
仕事とプライベートをどちらも充実させ、理想的なワークライフバランスを実現できるでしょう。
看護師以外の働き方を模索できる
病院以外の職場に就職することで、看護師以外の働き方を模索できます。
教育者やフリーランスなど、多種多様な働き方で新しい体験もできます。
職場によっては、看護師とは違ったキャリアステージに挑戦することも可能です。
病院以外の職場に転職するデメリット
では、病院以外の職場に転職するデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。
給与が下がる可能性が高い
病院では夜勤や残業があり、ある程度の給与をもらえるでしょう。
また精神科や重症心身障害の方がいる病棟などの特殊な現場では、特別手当も出ますのでより高い給与が見込めます。
病院以外の職場では、これらの手当がなく給与が下がってしまう可能性が大いにあります。
臨床経験が積めなくなる
臨床経験は、看護師の転職やキャリアアップのために重要な要素です。
病院以外の職場に転職することで臨床経験が積めなくなってしまうことは、大きなデメリットのひとつといえるでしょう。
看護師が病院以外の職場に転職する際の注意点
続いては、看護師が病院以外の職場に転職する際の注意点を紹介します。
求人倍率が低い職場が多い
病院は多くの看護師を必要としているため求人数も多いですが、病院以外では求人倍率が低い場合があります。
中でも先ほど紹介した一般企業は求人倍率が低い職場で、病院の就職より競争が激しいことが予想されます。
転職先によっては病院に戻るハードルが高くなる
病院の求人は、経験年数や勤続年数を重視する場合があります。
献血ルームや美容クリニックでの経歴は経験年数としてカウントされず、十分な臨床経験がないと判断されてしまうことも。
転職先によっては病院に戻るハードルが高くなってしまうため、注意が必要です。
新卒の場合はまずは病院就職がおすすめ
今回病院以外の転職先を紹介しましたが、新卒の場合はまずは病院就職がおすすめです。
新卒で病院に就職することで、看護技術の研修を受け基本的なスキルを身につけることができます。
ある程度の臨床経験を積まないとそのあと転職が出来ない可能性がありますので、数年は勤務することを推奨します。
看護師が病院以外に転職する際のポイント
最後に、看護師が病院以外に転職する際のポイントを解説します。
中長期的なキャリアを見据えて判断する
看護師が病院以外に転職することは間違いではありませんが、選択肢によっては未来の可能性を潰してしまうこともあります。
すぐにでも転職したいと考えていても、冷静に状況を整理し今後のビジョンを明確にすることをおすすめします。
短絡的に「病院が嫌だから」という理由で転職するのではなく、将来のなりたい自分や理想の環境のために計画を立てるのが重要です。
看護師資格にこだわり過ぎない
「せっかく取得した看護師資格だから活かしたい」と考えることは自然なことですが、場合によっては看護師資格にこだわらないことも重要です。
看護師資格は更新がなく一生涯保持できる資格です。
将来的に看護師として再び活躍することもできるので、やりたいことがある場合には看護師資格と関係のない仕事をするのも良いでしょう。
専門家に相談する
看護師にとって「病院以外への転職をするか否か」は大きな決断です。
将来のなりたい自分や理想の環境のために、転職先も慎重に検討する必要があります。
必要に応じてキャリアコンサルタントなどの専門家に相談することをおすすめします。
看護師が病院以外に転職する際のよくある質問
ここでは看護師が病院以外の職場へ転職を行う際のよくある疑問や不安について、詳しく解説していきます。
看護師資格を活かして病院以外で働く場合、どんな選択肢がありますか?
介護施設や保育園、訪問看護ステーション等、様々な職場の選択肢があります。
いずれを選んだ場合においても働き方が大きく変わることが想定され、待遇面等においても給与が下がる可能性があります。
そのため病院以外に転職する際は、その目的に合わせて職場を選ぶとよいでしょう。
病院以外の職場であれば夜勤が無いというのは本当ですか?
病院じゃなくても、求人によっては夜勤が必要なケースがあるので注意しておきましょう。
せっかく看護師になったのに、病院以外の職場に転職してもいいのでしょうか。
看護師資格の取得は非常に大変な道のため、資格必須ではない職場への転職は勇気が必要になることでしょう。
自身の理想のライフキャリアを考えたうえで、どういう転職が必要か考えて判断する必要があります。
病院以外へ転職したのち、病院で再度転職することは可能ですが?
病院へ再就職することは可能ですが、健診センターや保育園などで長く働くと、医療現場の第一線に復帰するには時間がかかる場合があります。
そのため採用されるハードルは高くなると言わざるを得ないでしょう。
看護師の病院以外の働き方まとめ
今回は、看護師資格を活かせる転職先について解説しました。
看護師資格を活かせる職場は病院だけではなく、知識と経験を活かして様々なフィールドで活躍することが可能です。
働き方や休み方、今よりも大きなやりがいのために、自分に合った転職先を探しましょう。また、転職する際には将来的なキャリアも見据えて慎重に検討することが大切です。
参考:転職レシピ「美容看護師になるには?プロが語る超意外な向き不向きの特徴と内定の秘訣」
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