貿易実務検定の難易度と合格率を解説!おすすめ勉強方法や通関士との違いを紹介

貿易実務検定A級からB級の難易度と合格率推移を解説
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「貿易に関する仕事に就きたい」「貿易業界で出世したい」と考えており、貿易実務検定の受験を検討されている方もいらっしゃるでしょう。

貿易業界では、就職・転職やキャリアアップに役立つ資格として人気なのが「貿易実務検定」です。

この記事では、貿易実務検定の難易度と合格率、資格取得のメリットや注意点を解説します。

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目次

貿易実務検定とは?

貿易実務検定とは、日本貿易実務検定協会が主催する、貿易業務に必要なスキルや知識を測る検定試験です。

貿易の流れの全体から、マーケティング能力や実務英語などといった幅広い内容を網羅しています。

民間資格のため合格しないと貿易関係の仕事に就けないということはありませんが、資格を取得すれば就職・転職に有利に働くことがあります。

貿易実務検定に合格すると、自らのスキルをアピールできる合格ロゴが発行され、名刺に資格名を記載することが可能です。

貿易実務検定A~C級のレベル

貿易実務検定のレベルは、難易度の高い順にA級、B級、C級の3段階に分かれています。

各級のスキルレベルは以下のとおりです。

検定レベルスキルレベル
貿易実務検定A級3〜4年以上の実務経験レベル。貿易業務において判断業務を行える実力がある。
貿易実務検定B級1〜3年以上の実務経験レベル。貿易実務経験者の中堅層に該当する。
貿易実務検定C級1〜3年以上の実務経験レベル。定型業務をこなすために必要な知識がある。
貿易実務検定A~C級のレベル一覧

25万人以上の申し込み実績がある検定試験

貿易実務検定は、平成10年3月に第1回試験が実施され、令和5年3月の時点で25万人以上の申し込み実績がある検定試験です。

貿易に関わる人にとって広く知られており、貿易実務に関する民間資格の中で最もメジャーな検定資格であるといえます。

世間に通じる汎用性があり、全国的な知名度も高いため、貿易に関する資格としての価値が高いです。

貿易実務検定の試験概要

貿易実務検定の試験概要は、以下のとおりです。

A級B級C級
試験日年1回(10月)年3回(3月、7月、12月)年5回(3月、5月、7月、10月、12月)
出題形式選択式・記述式選択式選択式
受験料12,760円7,480円6,270円
試験会場会場試験(東京・大阪・名古屋)Web試験Web試験
試験実施団体日本貿易実務検定協会
貿易実務検定の試験概要(基本情報)

貿易実務検定の試験概要について詳しく見ていきましょう。

貿易実務検定の受験資格

貿易実務検定は、すべての級において受験資格の制限はありません。

年齢や国籍を問わず、誰でも受験できます。

貿易実務検定の試験日と申込期間

貿易実務検定の試験日は、A級が10月、B級が3月・7月・12月、C級が3月・5月・7月・10月・12月に実施されます。

申込期間については、試験日のおよそ2ヶ月前〜2週間前ごろまでとなっています。

貿易実務検定の出題科目

貿易実務検定の出題科目は以下のとおりです。

科目内容A級B級C級
貿易実務貿易と環境
貿易経済知識
貿易の流れ
貿易金融
貿易書類
貿易法務
貿易税務出題無し出題無し
通関知識
貿易保険
外国為替
航空貨物
クレーム出題無し
マーケティング知識出題無し出題無し
貿易マーケティング出題無し
貿易実務英語商業英単語
英文解釈
英作文出題無し出題無し
※△印の箇所は、きわめて基礎的な事項が出題されます

上記を見ると分かるように、貿易実務検定B級とC級は試験範囲そのものは重複するものが多く、C級の勉強をする人はそのままB級にも挑戦も検討するとよいでしょう。

貿易実務検定は実務に直結する知識を得られる試験となっているので、貿易関係に勤めたい方やキャリアアップを目指したい場合は、ぜひ取得しておきたい資格です。

参照:日本貿易実務検定協会「各級の科目と出題傾向」

貿易実務検定の合格ライン

貿易実務検定の合格基準は、以下のように定められています。

貿易実務検定A級~C級の合格基準
  • C級 2科目の合計160/200点(80%)を基準として試験委員長の定める点
  • B級 3科目の合計210/300点(70%)を基準として試験委員長の定める点
  • A級 各回毎の基準点(3科目の合計)

C級は合計160点(得点率80%)以上、B級は合計210点(得点率70%)以上で合格です。

A級の合格基準点は毎回ごとに決められており非公開とされています。

問題の難易度が高く合格基準以上の得点者が少ない試験回は、合格ラインが若干下がることもあります。

貿易実務検定の難易度と合格率

貿易実務検定の難易度と合格率は、以下のとおりです。

貿易実務検定A級貿易実務検定B級 貿易実務検定C級
難易度難しい普通簡単
合格率約34%約45%約57%
貿易実務検定A級~C級の難易度と合格率
※合格率は第1回試験から令和5年度までに開催された全試験の累計をもとに算出

各級の難易度と合格率について詳しく解説します。

貿易実務検定A級の難易度と合格率

貿易実務検定A級の合格率推移は以下の通りです。

試験回(試験日)試験回(試験日)合格者数合格率
第18回(令和元年7月7日)142名59名41.5%
第19回(令和2年10月4日)111名43名38.7%
第20回(令和3年10月3日)158名67名42.4%
第21回(令和4年10月2日)148名52名35.1%
第22回(令和5年10月1日)125名40名32.0%
総計 ※第18回~22回684名261名37.9%
貿易実務検定A級の合格者数と合格率推移

上記を見ると分かるように、貿易実務検定の合格率は30~40%を推移しており、直近5回分の平均合格率は37.9%となっています。

2015年に試験内容が一新されてから合格率が下がっており、試験自体の難易度も高いといえます。

難易度が高い理由として、B級に比べより深い知識が必要とされ、包括的な貿易知識・英語力がないと合格は難しいレベルであることが要因として挙げられます。

参照:日本貿易実務検定協会「貿易実務検定A級 受験者数と合格率」

貿易実務検定B級の難易度と合格率

貿易実務検定B級の合格率推移は以下の通りです。

試験回(試験日)試験回(試験日)合格者数合格率
第70回(令和4年7月10日)701名341名48.6%
第71回(令和4年12月11日)813名395名48.6%
第72回(令和5年3月12日)796名349名43.8%
第73回(令和5年7月9日)648名283名43.7%
第74回(令和5年12月10日)668名278名41.6%
総計 ※第70回~74回3,626名1,646名45.3%
貿易実務検定B級の合格者数と合格率推移

上表を見ると分かるように、貿易実務検定B級の直近5回分の合格率は45.3%となっています。

貿易実務経験者の中堅層を対象とした試験内容となっていることから、難易度はやや高く、実務経験・英語力がない方は独学合を目指すのは苦労するレベルといえるでしょう。

参照:日本貿易実務検定協会「貿易実務検定B級 受験者数と合格率」

貿易実務検定C級の難易度と合格率

貿易実務検定C級の合格率推移は以下の通りです。

試験回(試験日)受験者数(実受験者数)合格者数合格率
第97回(令和5年3月5日)1,716名1,014名59.1%
第98回(令和5年5月14日)1,309名809名61.8%
第99回(令和5年7月2日)1,576名1,068名67.8%
第100回(令和5年10月1日)1,545名1.034名66.9%
第101回(令和5年12月3日)1,959名1,194名60.9%
総計 ※第97回~101回8,105名5,119名63.3%
貿易実務検定C級の合格者数と合格率推移

貿易実務検定C級の合格率はおよそ50%〜60%以上で推移しており、直近5回分の平均合格率はC級63.3%となっています。

試験範囲としても基礎的な内容となっているため、実務経験のない方でも取得しやすい難易度になっており、独学での合格も十分に可能です。

参照:日本貿易実務検定協会「貿易実務検定C級 受験者数と合格率」

貿易実務検定の勉強方法を解説

貿易実務検定の勉強方法は、大きく以下の2つに分かれます。

  • 独学で学習を行う
  • 通信講座を利用する

それぞれの勉強方法を見ていきましょう。

独学で貿易実務検定合格を目指す場合

貿易実務検定の勉強を独学で行う場合は、公式テキストや参考書で学習するのが一般的です。

特に日本貿易実務検定協会の「貿易実務検定(R)問題集」は試験対策に必須の一冊です。貿易実務の基礎的な知識を学べ、試験形式や問題の傾向を理解するのに役立ちます。

図書館では貿易実務検定に関するさまざまな参考書を借りられますので、自分に合った読みやすそうな参考書を選ぶことから始めてみるのもよいでしょう。

独学での学習は、コストが抑えられるメリットがある反面、効率の良い勉強方法やアドバイスを受けにくいのがデメリットです。

大切なのは、試験の形式や問題の傾向を理解し、定期的な復習を行うことです。この2つの対策を行えば独学でのC級、さらにはB級の合格も狙えるでしょう。

通信講座を利用して貿易実務検定合格を目指す場合

貿易実務検定の受験勉強をサポートしてくれる通信講座は、専任講師による映像講義やガイドブックを見ながら学習できるため、時間を有効に使った学習が可能です。

スクールによってはわからないことや疑問点があればメールやオンライン上で質問ができ、学習方法に関する適切なアドバイスを提供してくれます。

C級、B級を受験するのであれば独学合格を目指すことも可能ですが、A級はより専門性の高い知識が求められるため通信講座を活用して効率的に学習するのがオススメです。

独学と比べて費用はかかりますが、貿易実務経験がない方、英語力に自信のない方、最短で合格を目指したい方にも通信講座はおすすめです。

日本貿易実務検定協会やさまざまな団体が通信講座を実施していますので、自分に合った通信講座を選んでみてください。

貿易実務検定と通関士との違い

貿易実務検定と通関士は、日本の貿易業界における重要な資格であり、それぞれ異なる役割を持っています。

本項では、貿易実務検定と通関士との具体的な違いを解説します。

試験内容の違い

貿易実務検定と通関士の試験科目には、以下のような違いがあります。

通関士通関業法
関税法
通関書類の作成など
貿易実務検定A級貿易実務
貿易マーケティング
貿易英語
B級貿易実務
貿易マーケティング
貿易英語
C級貿易実務
貿易英語
貿易実務検定と通関士の違い

学習内容として、通関士試験では関税法や通関業法などの法律を学ぶのに対し、貿易実務検定では貿易に関する基礎的な知識や用語を学ぶといった違いがあります。

資格の種類の違い

民間資格である貿易実務検定に対して、通関士資格は貿易業界唯一の国家資格であるという違いがあります。

通関業者は通関士を必ず設置しないといけないことに加え、独占業務も持っているので、貿易実務検定と比較すると通関士のほうが通関業者や商社などへの就職・転職に有利な資格であるといえます。

通関士資格を資格手当の対象としている企業もあり、昇給・昇格の条件に通関士資格の取得を定めている企業も少なくありません。

難易度の違い

貿易実務検定と通関士試験の難易度を比較すると「貿易実務検定C級」「貿易実務検定B級」「貿易実務検定A級」「通関士試験」の順に難易度が高くなっていきます。

通関士試験の合格率は年によってばらつきはありますが、およそ10%〜15%で推移しており、全体的に見て合格率は非常に低いです。

これから貿易業界への就職を考える方は、まずはC級から目指すとよいでしょう。

貿易実務検定の難易度と合格率まとめ

この記事では、貿易実務検定の難易度と合格率、資格取得のメリットや注意点などを解説しました。

貿易業界に必要な知識やスキルを学べる貿易実務検定を取得すれば、自身の市場価値が高まり、企業から求められる人材となるでしょう。

貿易実務検定C級であれば比較的難易度も低くなっていますので、この機会に貿易実務検定の取得を目指してみてはいかがでしょうか。

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貿易実務検定A級からB級の難易度と合格率推移を解説

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