【最新】キャリアコンサルタント国家資格の難易度と合格率推移を解説!試験団体による違いやおすすめ勉強方法も紹介

キャリアコンサルタント資格の取得難易度と試験の合格率推移を解説
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キャリアの舵取りが企業から個人へ移った現代において、キャリアコンサルティングの専門家である「キャリアコンサルタント」の資格が注目されています。

キャリアコンサルタントは年齢や資格を問わず挑戦可能な人気の国家資格ですが、試験合格の難易度は決して高くありません。

本記事ではキャリアコンサルタント資格について取得難易度や試験合格率推移、おすすめの勉強方法について解説していきます。

キャリアコンサルタントの副業におすすめ

目次

キャリアコンサルタント試験の概要

キャリアコンサルタントになるには、国家試験に合格した上でキャリアコンサルタント名簿に登録を行う必要があります。

そのため、キャリアコンサルタント資格取得の難易度を解説するにあたって、まずはキャリアコンサルタント試験の概要について解説していきます。

受験資格

キャリアコンサルタント試験は、受験資格の要件を満たせば誰でも受験することが可能な資格試験です。

キャリアコンサルタント試験の受験資格は以下の3つがあり、いずれかひとつを満たすことで国家試験に挑戦することが出来ます。

キャリアコンサルタント試験の受験資格

  • 厚生労働大臣が認定する講習(通称:キャリアコンサルタント養成講座)の課程を修了した方
  • 実務経験が3年以上ある方※
  • キャリアコンサルティング技能検定で学科or実技試験に合格した方

※労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する方

最も多い受験生が多い資格要件としては「キャリアコンサルタント養成講座を修了」となっており、例年受験生の約9割がこのルートで受験をしています。実務経験が3年以上ある人であっても、キャリアコンサルタント養成講座は体系的なキャリア理論・カウンセリング技法を学ぶまたとないチャンスのため、受講を検討するのがオススメです。

また、「実務経験3年以上」については、該当するか否か個別に判断されるため、自身の経験が資格要件に該当するか不安な方は、試験機関に問い合わせてみるとよいでしょう。

参照:厚生労働省「キャリアコンサルタントになりたい方へ」

パオ助

大半の受験生がキャリアコンサルタント養成講座を受講して受験しています。
養成講座では同じくキャリコンを目指す仲間に出会えるの貴重な機会になるので、可能な限りしっかり受講しましょう!

受験料は総額38,800円

キャリアコンサルタント試験を受験するには、学科試験・実技試験それぞれ以下の通り受験料が必要となります。

  • 学科試験(筆記試験):8,900円
  • 実技試験(論述試験+面接試験):29,900円

上記の2科目を同時に受験する場合は、総額38,800円の受験料が必要となります。

養成講座の受講料以外に約4万円の出費は決して小さくありませんが、受験する場合は忘れずに用意しておきましょう。

パオ助

キャリアコンサルタント試験は、「学科」「実技」どちらか片方ずつ受験することも可能です。不合格になると受験手数料がかさんでしまうので、より確実に合格出来る科目をひとつづつ受けるのも、選択肢として検討してもいいでしょう。

試験科目と合格基準

キャリアコンサルタント試験の受験科目と合格ラインは以下の通りです。

試験区分出題形式試験時間合格基準受験料
学科試験筆記試験
・択一式のマークシート
100分70点(100点満点中)8,900円
実技試験論述試験記述式の筆記試験50分90点(150点満点中)
ただし、
・論述試験で満点の40%
・面接試験の各評価区分で満点の40%
の得点が必要
29,900円
面接試験
(ロープレ試験)
・ロールプレイ
・口頭試問
20分
キャリアコンサルタント試験の概要(出題形式と合格基準一覧)

上表を見ると分かるように、キャリアコンサルタント試験は学科試験で満点の70%、実技試験で満点の60%の得点がそれぞれ合格ラインとなります。

ただし、実技試験においては満点の60%に加えて、以下の条件を満たす必要があります。

キャリアコンサルタント試験の合格基準

  • 論述試験:満点の40%の得点
  • 面接試験:評価区分のすべてで満点の40%の得点

※1 日本キャリア開発協会の評価区分:「主訴・問題の把握」「具体的展開」「傾聴」
※2 キャリアコンサルティング協議会の評価区分:「態度」「展開」「自己評価」

上記を満たせなかった場合、たとえ実技試験の合計得点が満点の60%を獲得していても、合格にならないので注意しておきましょう。

キャリアコンサルタント試験の難易度はそこまで高くありませんが、各評価項目で足切りが設けられているため、すべての評価項目に対してのスキルを伸ばしておく必要があります。

パオ助

足切りラインは満点の40%と低めの水準となっていますが、油断してはいけません。実技の合計得点が合格水準でも、評価区分の足切りラインに引っかかって不合格になるケースが毎年発生しています。
キャリアコンサルティングにおける苦手領域を極力作らないように、ロープレ等で好きrを磨いていきましょう。

キャリアコンサルタント試験の難易度を解説

キャリアコンサルタントは2016年に職業能力開発促進法において国家資格化された人気の資格ですが、取得難易度は決して高くありません。

取得難易度が高くない理由として、「合格率が高い」ことに加えて試験の仕組みが合格を獲得しやすくなっている点が挙げられます。

キャリアコンサルタント試験の合格率推移

キャリアコンサルタントの合格率は国家試験の中ではかなり高めで、以下の過去試験の合格率推移は以下の通りとなっています。

試験回受験者数合格者数合格率
第16回3,3371,67050.0%
第17回2,9101,26043.3%
第18回3,6382,18760.1%
第19回3,6971,79548.6%
第20回3,0731,68654.9%
第21回3,4891,63746.9%
第22回3,9422,33859.3%
第23回3,2201,95560.7%
第24回3,7571,70445.4%
キャリアコンサルタント試験合格率推移(学科・実技同時受験者)

上記は過去9回分のキャリコン試験の合格率推移(学科・実技同時受験者)となります。

これを見ると分かるように、キャリコン試験の合格率は48%~61%の間で推移しており、合格率が10%以下となる社会保険労務士等の国家試験と比較すると取得難易度は難しくないといえます。

キャリコン学科試験合格率の推移

最新のキャリアコンサルタント学科試験の合格率推移は以下の通りです。

試験回受験者数合格者数合格率
第16回4,1432,67864.6%
第17回3,7582,13664.6%
第18回4,6523,77156.8%
第19回4,6672,63761.6%
第20回3,9983,11577.9%
第21回4,1582,56761.7%
第22回4,7973,94382.2%
第23回3,8123,18883.6%
第24回4,2682,42252.6%
キャリアコンサルタント試験合格率推移(学科試験受験者)

これをみると分かるように、キャリコン学科試験合格率は61%~84%の間で推移しており、合格を目指しやすい試験だといえます。

過去には20~30%の合格率となった試験回も有りましたが、最近の合格率は安定しているようです。要因として、国家資格化直後と比較すると、試験対策のテキストや講座が一般的になったことで「試験対策が容易になった」ことが挙げられます。

近年の高い合格率は受験生の努力あってこそではありますが、それを踏まえても学科試験はキャリアコンサルタント試験の中でも合格基準を達成しやすい試験といえます。

キャリコン実技試験合格率の推移

以下はキャリアコンサルタント実技試験の合格率推移です。

試験回受験者数合格者数合格率
第16回4,6922,87361.2%
第17回3,9672,30358.1%
第18回4,6042,92463.5%
第19回4,8752,97861.1%
第20回4,1282,48360.2%
第21回4,7562,74357.7%
第22回5,1013,29564.6%
第23回4,5322,85563.0%
第24回5,0643,31365.4%
キャリアコンサルタント試験合格率推移(実技試験受験者)

これを見ると分かるように、過去9回のキャリコン実技試験合格率は60%前後を安定して推移していることが分かります。

学科試験よりやや低めの合格率となっている要因としては、各評価項目ごとに足切りラインが存在する点や、論述・面接試験の内容が直前まで分からないため対策がしづらいという点が挙げられます。

パオ助

実技試験、特に面接試験は対策が難しい科目です。
試験対策の際には養成講座仲間とロープレ練習をするか、もしくは試験対策講座等を利用してスキルを磨いて準備をしていきましょう!

他国家資格と比較するとキャリアコンサルタントの難易度は低め

キャリアコンサルタント試験は、他の国家資格と比較しても取得難易度の低い取得しやすい資格であるといえます。

ここでは、キャリアコンサルタントとWライセンスで取得されることが多い「公認心理師」「社会保険労務士」の難易度・合格率と比較していきます。

キャリコン資格と他国家資格の合格率比較
キャリアコンサルタント
63.0%
公認心理師
73.8%
社会保険労務士
6.4%
国家資格名称合格率(令和5年度)
キャリアコンサルタント63.0%
公認心理師73.8%
社会保険労務士6.4%
参照:厚生労働省「第6回公認心理師試験(令和5年5月14日実施)合格発表について」
参照:厚生労働省「第55回社会保険労務士試験の合格者発表」

令和5年度の公認心理師試験の合格率は73.8%となっており、キャリアコンサルタントより高い数字であることが分かります。

ですが、公認心理師は受験をするための要件として、実務経験や、大学・大学院における指定科目の履修が必要となります。そのため、受験をするまでのハードルがキャリアコンサルタントよりかなり高く、その意味で取得難易度の高い国家資格といえます。

社会保険労務士の合格率は毎年10%を下回っており、最新の令和5年度の合格率は64%という結果になりました。社会保険労務士の受験要件は高くありませんが、純粋に国家試験の難易度が高くなっています。

上記の理由より、国家資格である「公認心理師」「社会保険労務士」と比較しても、キャリアコンサルタントは難易度が低く取得しやすい資格といえます。

パオ助

受験資格の得やすさと試験合格率の視点で見ると、公認心理師や社労士等の国家資格と比較すると取得しやすい資格であることが分かりますね!

キャリアコンサルタント試験合格が難しくない理由

先述したように、キャリアコンサルタント資格の取得難易度は決して高くありません。

試験合格が難しくない理由としては、以下の3つの理由が挙げられます。

キャリアコンサルタント試験合格が難しくない理由

  • 50%前後の高い合格率
  • 科目合格制度がある
  • 1年に複数回の受験チャンスがある

それぞれの理由について、以下に解説していきます。

50%前後の高い合格率

ここ最近のキャリアコンサルタント試験の合格率は50%前後を推移しており、この数字は他国家資格と比較するとかなり高い合格率だといえます。

試験回によっては学科試験合格率が80%を超えるケースも有るため、比較的試験合格を目指しやすい資格といえます。

ただし、かつては合格率20~30%となった合格率が非常に低い試験回も存在したので、「一発合格したい!」と考えている人は試験対策を徹底的に行う必要があります。

パオ助

最近では学科試験の合格率は安定していますが、油断はできません。過去問を参考にしつつ、しっかり試験対策をしていきましょう。

科目合格制度がある(合格科目は試験免除)

キャリアコンサルタント試験の合格難易度が比較的低い要因の一つとして、「科目合格制度」があることが挙げられます。

学科試験か実技試験のどちらかが合格基準に達していた場合、次回試験では合格科目の試験が免除されます。例えば、惜しくも不合格になってしまった場合でも「学科試験は合格」していた場合は、次回挑戦の際に実技試験のみ合格すれば資格取得することが出来ます。

そのため、片方の科目だけでも合格していれば、次回試験の際に対策範囲を絞って試験勉強を行うことが出来るため、より合格を目指しやすいといえます。

ただし、実技試験免除を受けるためには、「論述試験」「面接試験(ロールプレイ試験)」のどちらも合格しておく必要があるので注意しておきましょう。

パオ助

科目合格があるのは凄くありがたいポイントですね!学科か実技のどちらかでも合格していれば、次回試験で不合格科目に集中することが出来ます。

1年に複数回の受験チャンスがある

キャリアコンサルタント試験は年に3回受験のチャンスがあります。そのため、万が一合格を逃した場合でもすぐに再挑戦をすることが出来ます。

年に1回しかない多くの資格試験では、不合格になった場合は1年後の試験日までモチベーションを保ち続けることも難しいですが、年に複数回受験の機会があればそこまで難しいことではありません。

「1年間に複数回の受験チャンスがある」点は、キャリアコンサルタント資格取得が難しくない要因の一つといえます。

パオ助

国家試験の場合は年に1回の実施であるケースが多いのですが、キャリアコンサルタントは年に数回試験のチャンスがあります。そのため、不合格になってもモチベーションを保ちやすい点が特徴です。

キャリアコンサルタント試験は独学合格可能か?

キャリアコンサルタント資格取得を検討している人の中には、「独学で合格出来るのか?」という疑問を持っている人は多いのではないでしょうか。

結論からお伝えすると、キャリアコンサルタント試験に独学で挑戦することは可能ですが、合格するための難易度が高くオススメではありません。

ここではキャリアコンサルタント試験に独学で挑戦するための条件や難易度、注意点について解説していきます。

実務経験が3年以上あれば独学挑戦可能

キャリアコンサルタント試験に挑戦するためには、基本的に厚生労働大臣認定の講習(キャリアコンサルタント養成講座)の修了が必要であり、約9割に受験生が養成講座を受講しています。

ただし、実務経験が3年以上ある場合は、キャリアコンサルタント養成講座に通わずに国家試験に挑戦することが出来ます。そのため、実務経験の条件を満たしている人であれば、独学で挑戦することも可能です。

ただし、キャリアコンサルタント試験はその試験の特性上、独学合格が難しいといえます。

独学受験生の合格率は実は低い

キャリアコンサルタント試験に「実務経験3年以上」の受験資格で挑戦する場合、養成講座の修了生より合格率が低いという結果が出ています。

以下は「養成講座修了ルート」と「実務経験3年以上ルート」の受験生の合格率を比較した表になります。

受験資格受験者数合格者数合格率
養成講座修了ルート3,407人2,872人84.3%
実務経験3年以上ルート402人314人78.1%
【受験ルート別】キャリアコンサルタント学科試験の合格率比較(第23回試験)
受験資格受験者数合格者数合格率
養成講座修了ルート4,045人2,613人64.6%
実務経験3年以上ルート443人223人50.3%
【受験ルート別】キャリアコンサルタント実技試験の合格率比較(第23回試験)

上表を見ると分かるように、学科・実技試験どちらにおいても「実務経験3年以上ルート」受験生の合格率は養成講座修了ルートと比較すると低いことが分かります。

キャリアコンサルタント試験は最新の法律、統計情報を抑えておかないといけない「学科試験」に加え、実際の相談場面を想定したロールプレイを行う実技試験があります。特に実技ロープレ試験は一人では試験対策が行いづらく、養成講座に通わずに受験する人であっても、確実に合格を目指すには「試験仲間とのロープレ練習」や「対策講座等に通って学習」することが求められます。

独学でキャリアコンサルタント試験を受験する際の注意点

独学でキャリコンサルタント試験に臨む場合は、「貴重な学びの機会を失う可能性がある」という点に注意しておく必要があります。

キャリアコンサルタント養成講座の中では、キャリアに関する理論やカウンセリングに関する基礎技法を体系的に学ぶことが出来ます。特にキャリア相談に使えるカウンセリング技法を学ぶ機会は貴重で、「来談者中心アプローチ」や「マイクロカウンセリング」等の基本スキルを学ぶことが出来ます。

キャリア相談の実務経験が長い人であってもキャリア理論・カウンセリングスキルを基礎から学んだ人は少なく、勤める企業や職種によってクセがついてしまっていることも多いようです。

養成講座はイチから基本を学び、クセを是正してさらなるスキルアップをするための貴重な機会です。そのため、実務経験がある人であっても、出来るだけキャリアンサルタント養成講座を受講した方がよいでしょう。

パオ助

私は資格取得当時、実務経験があったのでキャリアコンサルタント養成講座を受講せずに受験しましたが、「通っておけばよかった」と少し後悔しています…。

キャリアコンサルタント養成講座は貴重な学びの機会!出来るだけ受講しよう!

キャリアコンサルタント試験団体による難易度の違いはあるのか

キャリアコンサルタント国家試験は以下の2団体で実施されており、受験の際は自身でどちらかの団体を選ぶ必要があります。

キャリアコンサルタント試験の実施団体

  • 日本キャリア開発協会(JCDA) 
  • キャリアコンサルティング協議会(CC協議会)

どちらの団体で受験をしても学科試験(択一式筆記試験)の内容に違いはありません。ですが、実技試験(論述試験+面接試験)については試験問題や評価項目が異なっているので、注意が必要です。

結論としては、どちらの試験団体で受験をしても難易度に大きな違いはありません。そのため、評価項目や論述試験の形式がより自分自身に合っている団体や、通っている養成講座が対応している試験団体で受験するとよいでしょう。

実施団体によって合格率が違う

前述したように、キャリアコンサルタント試験の実施団体による難易度の違いはありません。ですが、実技試験の内容が異なっていることで、結果的にわずかに合格率の違いが生まれることはあるようです。

以下の表は最新過去3回分の各団体別の合格率の推移です。

試験回日本キャリア開発協会(JCDA)キャリアコンサルティング協議会(CC協議会)
第21回試験の合格率52.2%43.9%
第22回試験の合格率59.3%59.3%
第23回試験の合格率59.8%61.2%
試験団体別キャリアコンサルタント試験合格率推移

これを見ると分かるように、第21回試験については合格率に8.3ポイントの差が生まれており、キャリアコンサルティング協議会の受験生の方が合格率が低かったことが分かります。ですが、第22回・第23回試験は合格率の差がほとんどないことが分かります。

このことから、基本的には試験の難易度に差はないものの、試験内容が違うことで、試験回によっては合格率に差が生まれていることが分かります。

キャリアコンサルタント試験のおすすめ勉強方法

ここまで試験の難易度について解説してきましたが、キャリアコンサルタント国家試験の対策はどのように行えばよいのでしょうか。

ここでは各科目ごとの勉強方法について解説していきます。

キャリコン学科試験

択一式のマークシート形式で出題される学科試験では、キャリアコンサルタントとして活動数ために必要な法律やキャリア理論、統計情報等の知識を問われます。

計算問題などは無く基本的に暗記問題が多いので、キャリアコンサルタント養成講座のテキストを一通り読み込むことに加え、試験対策の問題集などをこなすのが王道です。

また、試験前には過去問を解いて自分の実力を確認したうえで苦手領域をしっかり対策しておくとよいでしょう。

学科試験の過去問と解答は各試験団体で公開されているので、確認しておくとよいでしょう。

参照:キャリアコンサルティング協議会「過去問題/学習情報」

キャリコン論述試験

実技科目のひとつである論述試験は対策がしづらい科目のひとつといえます。

試験団体ごとに過去問は公開されているものの、模範解答の公開はないので「どうやって記述すれば高得点につながるのか分からない」と悩む人が多いようです。

そのため、論述試験の対策は自身の通う養成講座のテキストでしっかり対策を行うことに加え、不安が残る人は「論述試験対策」を開講しているスクールを利用することも検討するとよいでしょう。

キャリコン面接試験(ロープレ試験)

実技科目のひとつである「面接試験(ロープレ試験)」は実際のキャリアコンサルティングの場面を想定した試験となります。

相談場面の冒頭15分を想定したロールプレイを試験管の前で行い、残りの5分間で自身のキャリアコンサルティングについて試験管からの質問へ答える、という流れで行われます。他国家試験にはあまり見られない形式の試験となっており、「キャリアコンサルティンングの専門家」であるキャリアコンサルタントだからこその試験といえます。

また、各試験団体ご鬼設定されるそれぞれの評価区分に対して「満点の40%という足切りライン」が設定されており、自分自身で客観的採点が行いづらい点も、試験対策が難しいポイントとなります。

試験対策の方法としては養成講座受講生同士のロープレ練習や外部の勉強会への参加、面接試験対策講座への申し込みなどが挙げられます

キャリアコンサルタント資格取得のメリット

国家資格であるキャリアコンサルタントは資格取得を通していくつものメリットを得ることが出来ます。ここでは、キャリアコンサルタント資格のメリットについて詳しく解説していきます。

キャリアコンサルタント資格を取得するメリットとしては、以下が挙げられます。

キャリアコンサルタント資格取得のメリット

  • キャリアコンサルタントを名乗ることが出来る
  • 国家資格保持者として信頼を得られる
  • キャリアカウンセリングのスキルが身につく
  • キャリア理論を学ぶことが出来る

上記について、詳しく解説していきます。

>手に職をつけるおすすめの仕事を紹介!

キャリアコンサルタントを名乗ることが出来る

キャリアコンサルタントは「名称独占資格」のため、試験に合格して登録しなければ「キャリアコンサルタント」や類似する名称を用いることは出来ません。

国家資格を取得することで、名刺やHPで「キャリアコンサルタント」という名称を使用することが出来るようになる点がメリットといえます。

国家資格保持者として信頼を得られる

キャリアコンサルタントは職業能力開発促進法に定められる「国家資格」です。そのため、資格を取得することでキャリアコンサルティングに関する一定以上の知識・スキルを保有しているとみなされ、信頼を得られる点がメリットといえます。

求められるレベルとしては「標準レベルキャリアコンサルタント」と呼ばれ、相談者に対して適切な対応が可能なスキルを持っているとみなされます。

ただし、国家資格保持者として「守秘義務」「信用失墜行為の禁止」が課されることになるので、キャリアコンサルタントとしての行いについて責任を持つ必要があります。

キャリアカウンセリングのスキルが身につく

キャリアコンサルタント資格取得にあたって、厚生労働大臣が認定する講習(養成講座)に通うことで、キャリアコンサルタントに求められる能力を体系的に身に付けることが出来る点がメリットといえます。

特にカウンセリングのスキルを身に付けることが出来るのはキャリコン資格の特徴といえます。パーソンセンタード・アプローチやマイクロカウンセリング等、実践的なカウンセリング技法を学び、ロールプレイを通して相談者対応の練習を通してスキルを身に付けることが可能です。これにより、相談者とのラポールを形成し、安心してキャリア相談を行うことが出来るようになります。

キャリアコンサルタント資格の取得を通して、カウンセリングに関する実践的スキルを身に付けられる点が大きなメリットの一つといえるでしょう。

キャリア理論を学ぶことが出来る

キャリアコンサルタント資格取得のメリットとして、キャリア理論の基礎を学べる点が挙げられます。

キャリアコンサルタント養成講習では、エドガーH・シャインの「キャリアアンカー」やクランボルツの「計画的偶発性(プランドハプンスタンス)」等、有名なキャリア理論を学ぶことが出来ます。

キャリアコンサルティングにおいては、時世をとらえた経済や職業情報だけではなく、キャリア理論への理解が重要となります。キャリアコンサルタント養成講習ではこういったキャリア理論を学ぶことが出来る点がメリットといえます。

キャリアコンサルタント資格取得のデメリット

キャリアコンサルタント資格について、こんな意見を耳にした人も多いのではないでしょうか?

キャリアコンサルタント資格は役に立たない

資格を取得しても意味が無い

キャリアコンサルタントは老若男女を問わず人気の国家資格ですが、資格取得にあたってデメリットや注意点がいくつかあります。ここでは、資格取得にあたって理解しておくべきデメリットを解説します。

キャリアコンサルタント資格を取得するデメリットとしては、以下が挙げられます。

キャリアコンサルタント資格取得のメリット

  • 独占業務がないので就職に直結しづらい
  • 5年毎に資格更新が必要

上記のデメリット・注意点について詳しく解説していきます。

独占業務がないので就職に直結しづらい

キャリアコンサルタントは2016年に職業能力開発促進法において規定された国家資格ですが、社労士や弁護士などの資格と違って「独占業務」を持っていません。

つまり、キャリアコンサルティングは無資格者でも行うことが出来ます。そのため、求人市場においては、キャリアコンサルタント資格を持っていてもそこまで有利に働かないケースも多いようです。

また、キャリアコンサルタントの活躍領域は非常に幅広く、求人内容も千差万別です。

自身の臨む就職を実現するためには、「自身の強みや専門領域をどこに持っていくのか?」「なんのためにキャリアコンサルタント資格を取るのか」という目的意識が求められます。そのため、養成講座通学中からしっかり考え、資格取得後は目的に沿って行動する必要があるでしょう。

5年毎に資格更新が必要

5年毎に更新が必要な点もデメリットといえます。

キャリアコンサルタントとして登録を続けるためには5年毎に更新が必要となり、更新のためには38時間の講習(知識講習8時間+技能講習30時間)を受講する必要があります。

更新講習を受講するためには受講料も必要になるため、仕事に資格が求められていない人にとっては、更新に必要な受講料や更新費用だけが嵩むことになります。

参照:国家資格キャリアコンサルタントWEBサイト登録センター「登録の更新申請」

キャリアコンサルタント資格は役に立たないのか?

前述したように、キャリアコンサルタント資格は独占業務が無く、資格を取得していなくてもキャリア相談やキャリアコンサルティングを行うことが出来ます。

キャリコン資格を取得するためには高額な養成講座の受講と修了が必要にも関わらず、司法書士や社労士のような独占業務がなことから「役に立たない資格」と言われてしまうこともあるようです。

キャリアコンサルタントは非常に幅広い知識とスキルを証明する国家資格であり、法律上必須ではなくても、近年は求人条件にキャリコン資格を求める仕事も増えてきています。

転職エージェントや人材派遣会社等の民間需給調整機関や、教育機関におけるキャリア相談室など、キャリアコンサルタントは非常に幅広く求められている国家資格です。

また、資格取得を通して得た知識とカウンセリングしきるを活かし、副業でオンラインキャリア相談を行うことも可能です。「キャリアバディ」ではキャリアコンサルタント資格を持っている人であればすぐにキャリア相談の副業を始められるので、興味がある人は登録しておくとよいでしょう。

キャリアコンサルタントの副業におすすめ

上位資格のキャリアコンサルティング技能士の難易度は高い

ここまで、キャリアコンサルタント国家試験の合格難易度は決して高くないことをお伝えしてきました。

国家資格の位置づけとしては「標準レベルキャリアコンサルタント」と位置付けられており、そのレベルに応じて難易度も設定されているといえます。

キャリアコンサルタントの上位資格としては「キャリアコンサルティング技能士1級・2級」という検定があり、それぞれ「指導レベルキャリアコンサルタント」「熟練レベルキャリアコンサルタント」と位置付けられています。

その合格難易度は高く、2級技能士の実技試験合格率は20%以下、1級技能士に至っては10%以下となっています。

実務経験が3年以上あれば、キャリアコンサルタント資格取得後にキャリアコンサルティング技能士2級に挑戦することが可能です。自身のスキルアップ・自己研鑽のために資格を取りたい方は、実務経験を積みつつ検定合格を目指してみる良いでしょう。

>キャリアコンサルティング技能士とは?難易度や受験要件を解説

キャリアコンサルタント国家資格の難易度についてよくある質問

キャリアコンサルタント試験の合格率はどれくらい?

キャリアコンサルタント試験の合格率は例年45~60%程度(学科・実技同時受験者)を推移しています。科目合格制度があることからも、そこまで難しい国家試験ではありません。

しかし、学科試験は稀に合格率が低くなる試験回があるため、受験の際はしっかり対策をしておく必要があります。

キャリアコンサルタント試験の合格率はコチラ

キャリアコンサルタント試験独学で合格可能ですか?

実務経験が3年以上ある人であれば、独学でキャリアコンサルタント試験に挑戦することが可能です。

実務経験が3年に満たない場合は、厚生労働大臣認定の養成講習を修了することで、受験資格を得ることが出来ます。

キャリアコンサルタント試験の独学についてはコチラで詳しく解説しています。

キャリアコンサルタント試験実施団体によって難易度に違いはありますか?

キャリアコンサルタント試験は「キャリアコンサルティング協議会」と「日本キャリア開発協会(JCDA)」の2団体で実施されています。

試験難易度に大きな違いは見られないものの、論述試験の内容が違うことや、面接試験の評価項目が違うため、試験回によっては2団体の間に合格率の差が生まれることもあります。

キャリコンサルタントとしてスキルアップするにはどんな方法がありますか?

スキルアップのためには「更新講習の受講」をはじめ、知識と技能に関わる研修を受けるのが一般的です。

また、キャリアコンサルティング技能士等の上位資格差からSV(スーパービジョン)を受ける機会を設けることも非常に効果的といえるでしょう。

キャリアコンサルタントとしてスキルを向上させるためには、実践とフィードバック、足りないスキルに対する自己研鑽の繰り返しが重要になります。そのため、まずは実践を通して自身に足りないスキルの見直しをすることがオススメです。

キャリアコンサルティング技能士の難易度はどれくらいですか?

「標準レベル」と定義されている国家資格キャリアコンサルタントと比べ、「熟練レベル」「指導者レベル」と定義されるキャリアコンサルティング技能士の難易度は非常に高いものになっています。

キャリアコンサルティング技能士2級の実技試験合格率は20%以下、技能士1級は10%以下となっています。

キャリアコンサルタントとしてスキルアップを目指したい人は、是非上位資格にも挑戦してみるとよいでしょう。

>キャリアコンサルティング技能士1級・2級の難易度と合格率解説はコチラ

キャリアコンサルタント試験の難易度まとめ

本記事で解説したように、キャリアコンサルタント試験合格は決して難しいものではありません。ただし、実際のキャリアコンサルティング場面を想定した面接試験や、模範解答が提示されていない論述試験等、鬼門になりえる科目がある点が特徴です。

キャリアコンサルタントを目指す人は、試験対策を行いつつも「本質的なキャリアコンサルティングスキル」を身に付けられるように、自分自身の活躍したい分野を見据えて学習するとよいでしょう。

年に数回試験が実施される点や、合格科目の試験が免除される点等、合格しやすい試験の仕組みもあるので、キャリアコンサルタントになりたい人は臆せず挑戦していきましょう!

キャリアバディ公式HPはコチラ

キャリアコンサルタントの副業におすすめ

キャリアコンサルタント資格の取得難易度と試験の合格率推移を解説

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