転職エージェントのデメリットは?やめとけと言われる理由やおすすめ活用方法を解説

転職エージェントは使わない方がいいのか?メリットとデメリットを解説
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転職エージェントの利用を検討する中で、以下のような疑問・不安を感じたことのある方も多いのではないでしょうか。

  • 友達にエージェントはやめとけと言われたことがあるけど、大丈夫かな?
  • 転職エージェントはデメリットが多いんじゃないか、、、?
  • 転職エージェントに登録しちゃっていいのかな?他の方法は?

本記事では上記のような疑問・懸念点を感じている方向けに、転職エージェントについて以下のような観点から解説していきます。

この記事を読むことで、自身に合った転職サービスがわかり、転職活動がスムーズに進められるでしょう。ぜひご一読ください。

この記事で分かること
  • 転職エージェントのデメリット・メリット
  • 転職エージェントを使わないほうがいい人・使うべき人
  • 転職エージェント以外の転職方法

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目次

転職エージェントはやめとけ?!デメリット7つまとめ

最初に、転職エージェントを利用するデメリットを紹介していきます。

以下のようなデメリットから、「転職エージェントはやめとけ」と言われています。

「転職エージェントはやめとけ」と言われる代表的な理由
  • 求人に応募ができるようになるまでタイムラグがある
  • 会社によってエージェントの質に差がある
  • 電話がしつこくかかってきてうざい
  • 自分のペースで進められない
  • 求人情報をたくさん見たい場合は不向き
  • エージェントによっては利用期間の縛りがある
  • 転職エージェント選びに失敗すると理想の求人に出会えない

上記の理由について詳しく解説していきます。

>転職エージェントの活用方法はこちらの記事で解説

求人に応募ができるようになるまでタイムラグがある

転職エージェントのデメリット一つ目は、登録してから求人に応募できるようになるまでやや時間がかかることです。

登録から応募までタイムラグがある理由は、転職エージェントが転職サイトを使った場合よりも工程が多いからです。

以下は転職エージェント・転職サイトそれぞれの利用の流れです。

転職エージェントの流れ

  1. サイトから登録
  2. キャリアアドバイザー面談の日程調整
  3. キャリアアドバイザーと面談
  4. 求人が紹介される
  5. 求人応募

転職サイトの流れ

  1. サイトから登録
  2. 求人応募

転職サイトであれば、即日応募可能ですが、転職エージェントの場合は求人応募まで登録から1~2週間くらいかかる場合も有るので、注意しておきましょう。

そのため、スピード感をもって転職を進めたい人にとっては、デメリットといえるでしょう。

会社によってエージェントの質に差がある

転職エージェントのデメリット二つ目は、会社によってサービスの質に差があることです。

会社間での差は以下のような点から生まれます。

転職エージェントサービスの質の差が生まれる理由
  • 保有している求人数
  • 人気企業や好条件な求人を保有しているかどうか
  • 所属しているキャリアアドバイザーの質
  • キャリアアドバイザーが過剰なノルマに追われていないか

転職エージェントは全国で2万以上あり、サービスの質は企業によってピンキリといえるでしょう。加えて、同じ転職エージェント内でも、各キャリアアドバイザー間の能力にどうしても差が生まれます。

サービス選びや担当してもらえるキャリアアドバイザーによって、転職に影響が出てくる点はデメリットといえるでしょう。

電話がしつこくかかってきてうざい

転職エージェントのデメリット三つ目は、連絡がしつこいことです。

このデメリットは、どの転職エージェントでもほぼ共通して言えます。電話だけでなく、メールもたくさん届きます。

結局、エージェント側も転職者を入社させて初めて報酬が得られるため、ある程度仕方ない部分といえますが、電話を受ける側からすると「うざい、、、」という感情にもなるかと思います。

電話が多いと感じる場合は、担当キャリアアドバイザーに減らしてもらうように伝えてみましょう。

>転職エージェントの電話面談はこちらの記事で解説

自分のペースで進められない

転職エージェントのデメリット四つ目は、自分のペースで進められないことです。

転職エージェントはキャリアアドバイザーと共に、転職活動を進めていくスタイルです。二人三脚で転職成功を目指すパートナーといえますが、キャリアアドバイザーはビジネスモデル上、多くの求職者の対応を一人でこなします。

そのため、対応が遅い場合や反対にこちら側の対応を催促してくるケースもあるでしょう。自分のペースで転職活動を進めたい人には不向きだと言えます。

また、場合によっては内定の承諾を催促してくる場合もあります。内定に関しては、自身の判断で行うのが何よりですので、安易に決めてしまわないようにご注意ください。

求人情報をたくさん見たい場合は不向き

転職エージェントのデメリット五つ目は、求人情報を一覧で見る分には不便だという点です。

転職サイトでは、求人が多数掲載されていて、たくさん見て比べたい場合には便利です。また、条件に合わせた絞り込みや検索機能も搭載されています。

転職エージェントも求人が多数掲載されていますが、求職者の意思で自由に応募できないケースも多く、「おとり求人」という現在は募集していない求人が掲載されている場合も有るので注意が必要です。

おとり求人は、掲載されているだけで、生きた求人情報ではありません。気になる求人があって転職エージェントに登録したとしても紹介してもらえないケースが多いです。

こうした点もあり、転職エージェントは求人情報をたくさん見て選びたい人には不向きだといえます。

エージェントによっては利用期間の縛りがある

転職エージェントのデメリット六つ目は、サービスによって利用期間の定めがある点です。

あまり多いケースではありませんが、一部の転職エージェントサービスはサポート期間を3ヶ月と定めているところもあります。(大体3ヶ月で転職活動が終了するケースが多いため)

なかには、理想の企業とまだ出会えていないのにサポート期間が終了するからと、内定承諾を催促されるケースもあるでしょう。転職エージェントは、ゆっくり進めたい場合に向いていないとも言えます。

転職エージェント選びに失敗すると理想の求人に出会えない

転職エージェントのデメリット七つ目は、サービス選びによって結果が左右される点です。

転職エージェントを利用すると、良くも悪くもその会社のサービスや担当キャリアアドバイザーの質によって、転職活動のスムーズさが変わってきます。

最適な転職エージェント・キャリアアドバイザーを選ぶことができれば良いですが、イマイチなサービスを選んでしまうと、転職先に入社してから「イメージと違った」となることもあります。そのため、転職エージェントを利用する際は慎重に企業を選ぶ必要があるでしょう。

転職エージェント選びで失敗しないコツのひとつとして、「複数社同時に登録する」という方法があります。最初に複数の転職エージェントに登録して、相性が良い担当・エージェントをメインに使えば、リスクを減らして転職活動を行うことが可能です。

>転職エージェントの活用方法はこちらの記事で解説

転職エージェントのメリット7つ

ここまで転職エージェントを利用する際のデメリットについてご紹介してきましたが、上手に活用すれば転職活動の大きな味方にすることが出来ます。ここでは転職エージェントのメリットを紹介していきます。

主なメリットは以下の通りです。

転職エージェントのメリット
  • キャリアアドバイザーに様々な相談ができる
  • 広告タイプの転職サイトにはない非公開求人が豊富
  • 企業との交渉代行や内定率アップの推薦をしてもらえる場合も
  • 面接練習ができる
  • 書類(履歴書・職務経歴書)の添削をしてもらえる
  • 各種手続きを代行してくれる
  • 結果に対する改善点のアドバイスがもらえる

転職エージェントを活用すれば、ひとりで転職活動をしていては得られないようなメリットを得ることが可能です。上記のメリットについて、詳しく解説していきます。

キャリアアドバイザーに様々な相談ができる

転職エージェントのメリットの一つ目は、キャリアアドバイザーに様々な相談ができることです。

キャリアアドバイザーの担当範囲は、希望条件のヒアリングや求人の選定・紹介だけではありません。書類作成や面接対策、その他転職にあたっての疑問点への回答など、転職にかかわるあらゆる点について相談に乗ってくれます。

転職者の成功は、キャリアアドバイザーにとっても成功ですので、親身に対応いただける場合が多いです。

無料で利用できるので、積極的に活用していくとよいでしょう。

広告タイプの転職サイトにはない非公開求人が豊富

転職エージェントのメリットの二つ目は、非公開求人を豊富に抱えている点です。

特に求人広告を出すタイプの転職サイトでは持っていないような求人情報も、非公開求人の中に含まれています。非公開求人の他、その転職エージェントしか持っていない「独占求人」を抱えているサービスもあります。

また、「人気企業の求人」や「好条件な求人」は、転職サイトで一般公開してしまうと応募が集まりすぎてしまうので、非公開求人となっているケースも多いです。

その他、新規事業や企業の極秘プロジェクトに携わる人材の募集も非公開求人になりがちです。

紹介してもらえるかどうかはキャリアアドバイザーとの面談結果次第ですが、転職サイトでは出会えないような、好条件求人が見つかる可能性もある点は、大きなメリットといえるでしょう。

企業との交渉代行や内定率アップの推薦をしてもらえる場合も

転職エージェントのメリットの三つ目は、キャリアアドバイザーが企業に対して給与交渉代行や応募時の推薦をしてくれる点です。

給与交渉はなかなか自分でするのは難しいものですよね。エージェントならキャリアアドバイザーに間に入ってもらえるため、自分では直接言いにくいことも伝えてもらえます。給与の他、入社日の交渉もしてもらえます。

また、応募時に推薦書を企業側に提出してもらえる場合もあります。企業から信頼を勝ち取っているキャリアアドバイザーからの推薦があると、選考の通過率がアップします。

これら2点は、転職エージェントの大きなメリットだといえるでしょう。

面接練習ができる

転職エージェントのメリットの四つ目は、面接練習(模擬面接)ができることです。

面接練習は自分だけでするより、プロであるキャリアアドバイザーとする方がより効率的です。

面接のコツが教えてもらえたり、ロールプレイングを通して他社目線でのアドバイスをしてもらえたり、1人ではできない様々な面接対策が可能です。

また、キャリアアドバイザーでしか知り得ない、企業の人事担当者の特徴や評価ポイントなども教えてもらえる点もメリットといえます。

書類(履歴書・職務経歴書)の添削をしてもらえる

転職エージェントのメリットの五つ目は、履歴書や職務経歴書といった書類の添削をしてもらえる点です。

前述の面接対策と同じですが、プロ目線で履歴書や職務経歴書に対するアドバイスがもらえるので、書類選考の通過率アップにつながるでしょう。

また、エージェントサービスによっては、ベースとなる書類を登録したら、後は企業ごとにどんな調整をしたらいいかキャリアアドバイザーのアドバイスを受けながら応募作業を進めることもできます。一社一社送るより大幅に効率的です。

各種手続きを代行してくれる

転職エージェントのメリットの六つ目は、各種手続き、企業とのやり取りを代行してもらえる点です。

以下のような手続きや調整を代行してもらえます。

  • 面接日程の調整・セッティング
  • 書類の提出代行
  • 日中の企業との連絡代行

現在の職場で働きながら進める転職活動は何かと大変です。特に企業との連絡や面接のセッティングをしてもらえる部分は転職エージェントを利用する代表的なメリットといえます。

結果に対する改善点のアドバイスがもらえる

転職エージェントのメリットの七つ目は、結果に対するフィードバックがもらえる点です。

仮に面接で落ちてしまった場合、自分だけでは、「なぜ落ちたのか」という点に気づくのに時間がかかってしまいます。

例えば、能力的に申し分ないはずなのに、落ちた、なぜだろうと原因を探してもなかなか見つからず時間ばかりが過ぎてしまうこともあるでしょう。

その点、キャリアアドバイザーがいれば、面接の振り返りを一緒に行いながら、落ちた原因と対策を効率的に導き出すことができるでしょう。

【結論】転職エージェントは使うべき?使わない方がいい人の特徴とは?

ここまで転職エージェントのメリット・デメリットを紹介してきましたが、結局転職エージェントは利用すべきなのでしょうか?結論としては、転職エージェントを使うべき人と、そうではない人がいるといえます。

ここまでの内容を総括し、転職活動エージェントを使うべき人と、使わない方がいい人、それぞれの特徴を紹介していきます。

転職エージェントを使わない方がいい人の特徴

まずは、転職エージェントを使わないほうがいい人の特徴を解説します。

以下に当てはまる人は転職エージェントを使わず、他の転職方法を選択するとよいでしょう。

転職エージェントを使わない方がいい人の特徴
  • 自分のペースで進めたい
  • 希望条件がはっきりしている
  • スキルや能力に自信がある

自分のペースで進めたい

自分のペースで進めたい人にとって転職エージェントは不向きです。

以下のどちらのパターンの人でも、転職エージェントは使わないほうがいいと言えます。

  • すぐにでも転職したい
  • ゆっくりいろんな企業の話を聞いて転職活動を進めたい

転職エージェントを利用すると、良くも悪くもエージェントのペースに沿って転職活動が進みます。

登録⇒面談⇒求人紹介⇒応募、というフローの場合、どうしても最初の応募まで1~2週間はかかります。スピーディーに進めたい人にとってはストレスでしょう。転職サイトを利用することをおすすめします。

反対に、ゆっくりと進めたい人は転職意欲が低いとみなされ、良い求人をあまり紹介してもらえない可能性があります。スカウト型の転職サイトやカジュアル面談可能な転職サービスを利用するのが推奨されます。

希望条件がはっきりしている

希望条件が明確で志望先の企業がある程度決まっている人は、転職サイトでも十分求人を探せるので、転職エージェントは不向きだと言えます。

転職サイトであれば、自分の条件にあった求人に応募すれば良いので希望とズレることはありません。反対にエージェントの場合、一度キャリアアドバイザーの判断を挟むので希望とズレるリスクがあります。

スキルや能力に自信がある

以下のようにスキルや能力、実績に高い自信がある場合もあまり転職エージェントは向いていないと言えます。

  • これまで高い実績を創出してきた
  • 自身の専門分野・職種で極めて高いスキルがある
  • ハイクラスな人材
  • 転職のノウハウが高いレベルで身についている人

転職エージェントサービスにもよりますが、エージェントが抱えている求人はどちらかというとやや若手向きのものが多いです。上記のような人材の場合、ハイクラス向けのスカウト型転職サイトや企業への直接応募といった手段を取った方が良いでしょう。

ただし、ハイスキルの方向けに特化した転職エージェントもあるので、興味がある人は登録して求人を確認してみるとよいでしょう。

転職エージェントを使わないほうがいい人の特徴は以上になります。

ここまで解説してきた内容はあくまで目安です。人によって、判断は異なってくるでしょう。

あくまで目的は「理想の職場」に入社することなので、上記に当てはまる人でも転職エージェントを並行して使うという選択肢もありだと言えます。

転職エージェントを使った方がいい人の特徴

ここからは、転職エージェントを”使った方がいい人”の特徴を紹介していきます。

以下のような特徴に当てはまる人は、転職エージェントを積極的に活用していくことをおすすめします。

転職エージェントを使った方がいい人の特徴
  • 転職経験が浅い人
  • 第二新卒
  • 現在フリーターで正社員として働きたい人
  • 過去に転職でうまくいかなかった経験のある人
  • 現在の職場が忙しく転職活動にあまり時間を割けない人
  • 転職が難しくなってきた30代~50代

転職エージェントを利用することで、転職にまつわる様々なアドバイスが受けられます。そのため、「第二新卒」や「現在フリーターの方」、「転職経験の浅い方」はエージェントを利用したほうがスムーズに進むケースが多いです。

また、過去に転職でうまくいかなかった人も、面接対策や書類添削で選考通過率を高められるエージェントの利用がおすすめです。

30代~50代で転職が難しくなってきたと考えている人にも転職エージェントがおすすめです。30代以降の転職活動では、企業に即戦力人材として求められます。

特にスキルや実績にあまり自信がない人は、キャリアアドバイザーと一緒にスキル・実績の棚卸、整理をすることで、企業にアピールする部分を強化できるでしょう。

転職エージェント活用以外の転職方法とは?

ここでは、転職エージェントが自分には向いていないと判断した人向けに、エージェント以外の転職方法を紹介していきます。

以下のような転職方法が活用可能です。

転職エージェント以外の選択肢
  • 転職サイト
    • 応募・スカウト混合型
    • スカウト専門型
  • 企業HPから直接応募
  • 知り合いの紹介(リファラル採用)
  • ヘッドハンティング
  • ハローワーク
  • ダイレクトリクルーティング

このように、転職エージェントを活用する以外にもさア座間な転職活動の方法があります。以下に詳しく解説していきます。

転職サイト

転職サイトとは、掲載されている求人に対して直接応募が可能なサービスのことを指します。会員登録さえすれば、誰でも求人に対して応募をすることができるのが特徴です。

転職サイトを利用するメリット・デメリットは以下の通りです。

転職サイトのメリット
  • 求人数が多い
  • 求人の絞り込み機能や検索機能が便利
  • 登録からすぐに応募できる
  • 自分のペースで転職活動が進められる
  • 登録してもしつこい電話がかかってこない
  • 登録するとスカウトが受けられるようになる
転職サイトのデメリット
  • 転職活動に関する相談ができない
  • 応募が殺到するような人気求人が掲載されていない場合がある
  • 面接対策や書類添削サービスがない
  • 給与交渉を自分で行う必要がある

また、転職サイトをより細分化すると以下の2つのタイプに分類できます。

  • 応募・スカウト混合型
  • スカウト専門型

それぞれ解説していきます。

応募・スカウト混合型

応募・スカウト混合型は、最も一般的なタイプの転職サイトです。

文字通り、応募もできれば、登録後に企業からスカウトを受けることもできます。

応募・スカウト混合型は、自分のペースで転職活動を進めたい人におすすめです。特にスピーディーに進めたい人にとっては登録後、即日応募可能な点は魅力です。

※スカウトとは、登録情報をもとに企業側から選考を受けないかと提案を受けられるサービスです。

スカウト専門型

スカウト専門型は、最近数が増えてきているタイプの転職サイトです。

文字通り、求職者側からの応募はできず、登録後にスカウトを待つスタイルです。

以下のようにサービス毎で、セグメントが切り分けられているのが特徴です。

スカウト型転職サイトの代表的な種類
  • ハイクラス人材専門
  • 若手ハイクラス人材専門
  • 高収入エンジニア専門
  • ハイクラスマーケティング人材専門 など

企業HPから直接応募

企業のホームページから直接応募するのも、転職方法の一つです。

業界のことを知っていて優良企業が見極められている場合や、働きたい企業がはっきりしている場合は直接応募をするとよいでしょう。

企業側からみても、転職エージェントや転職サイト経由に比べて自社への入社意欲の高さが感じられるでしょう。加えて転職サービスに支払う費用も発生しないので、場合によっては選考通過率が高まる可能性もあります。

知り合いの紹介(リファラル採用)

リファラル採用とは、社員が知人や友人を会社に紹介して選考を受けてもらう手法のことを指します。

人材採用費がかからない点やある程度信頼のおける人物だということが担保されている点などから、最近は多くの企業で取り入れられています。

友人と会った際に自分の仕事の話をしておくことで、リファラルの誘いを受けるチャンスが広がります。

ヘッドハンティング

ヘッドハンティングとは、企業が求める人材をヘッドハンティング会社が探し出し、選考を受けてみないかとお誘いする採用手法です。基本的にCXOなどハイクラスな人材が対象となります。

これまでは、ヘッドハンティングというと、ある日突然会社に電話がかかってきて、「あなたに選考を受けてほしいのですが、、、」というお誘いを受けるケースが多かったです。(今でもたまにあります。)

したがって転職者側からアクション出来ることは、特にありませんでした。

しかし、現在では登録型のヘッドハンティング型転職サービスが登場しており、ヘッドハンティングを受けるチャンスを自ら広げることができるようになりました。

また、Linkedinをはじめとする、SNSに登録し自身のポジションや実績を記載することでも、ヘッドハンティングを受けるチャンスが広げられます。

ハローワーク

ハローワーク(公共職業安定所)とは、厚生労働省が提供する転職サービスです。全国各地に事務所があります。転職先の求人紹介が受けられるだけでなく、仕事探しの相談や資格取得支援などが受けられます。

ハローワークの特長は、とにかく求人数が多いことです。理由として企業側はハローワークに対して無料で求人が掲載でき、採用時の手数料も特にかからないからです。幅広い選択肢から仕事を探したい人に向いています。

ただし、ハローワークに登録されている求人は、地方の中小企業が中心であることには注意が必要です。したがって、大手で働きたい人や好待遇な求人を探している人、スキルや能力が高い人にはあまり向いていないと言えます。

ハローワークに行って、求人を探すだけなら特に予約は不要です。求人紹介を受けたい場合、職業相談をしたい場合は、求職者登録と日程予約が必要です。

ダイレクトリクルーティング

ダイレクトリクルーティングとは、企業側から転職者にアプローチする採用方法です。

ここまで紹介してきたヘッドハンティングやスカウトの総称です。

最近は長期的に人手不足が続いていることもあり、ダイレクトリクルーティングが企業に広がりを見せています。

転職エージェントを使う場合の注意点

ここでは、転職エージェントを使う場合の注意点について紹介していきます。

以下のような点に注意して活用していくことが大切です。

転職エージェント利用の注意点
  • 転職可能性が低いとサポートが手薄になる場合がある
  • 担当者と合わないと感じたら変えてもらう
  • 自分に合った種類のエージェントを利用する
  • 複数の転職エージェントに登録する

転職エージェントは上手く活用すれば転職活動を成功に導く大きな助けになります。上記の注意点をしっかり押さえたうえで転職エージェントを使用することで、よりよい転職活動を実現できるでしょう。

転職可能性が低いとサポートが手薄になる場合がある

転職者の転職する可能性が低い、つまり「転職意欲が低い」とエージェントが感じた場合、サポートが手薄になるケースが多いようです。

転職エージェントは、企業に紹介した人材が入社してはじめて報酬を得られるビジネスモデルです。したがって、転職意欲が低く利益が得られる見込みが低い人材に対しては、割ける時間が短くなります。

初回の面談で転職意欲が低いと判断された場合は、好条件な求人はほとんど紹介してもらえない、面接対策練習は断られるといったこともあるでしょう。

転職エージェントを活用して、転職を成功させたい場合は、面談時にやる気と転職意欲を積極的にアピールしていく必要があるといえます。

担当者と合わないと感じたら変えてもらう

同じ転職エージェントでも、担当キャリアアドバイザーの質はピンからキリまでいます。

非常に優秀な方もいれば、頼りない方もいます。加えて、パーソナリティーの面も様々で、自身と相性が悪い場合もあります。

そのため、担当についたキャリアアドバイザーと「合わないな、、、」と感じたら、担当変更を希望しましょう。担当変更はやや心苦しいですが、あなたの転職を成功させることの方が優先度は高いため、遠慮する必要はありません。

キャリアアドバイザー変更の希望は、直接本人に伝えるよりもエージェントサービスの問い合わせ窓口から依頼するとよいでしょう。

自分に合った種類のエージェントを利用する

一口に転職エージェントといっても、様々な種類があり自分に合ったサービスを選ぶ必要があります。

転職エージェントは大きく分類すると以下の3種類に分類されます、

転職エージェントの種類
  • 大手総合型
  • 年代・属性特化型
  • 業界・職種特化型

大手総合型

大手総合型とは業界や職種、属性問わず幅広い求人が紹介可能なサービスです。基本的に大手の企業がサービスを提供しています。

特徴としては、抱えている求人数が多く、豊富な選択肢の中から自分に合った求人を紹介してもらえる点です。

一方で、属性や職種に絞ったニッチな求人は持っていない場合があります。また、所属しているキャリアアドバイザーが、幅広い業界にわたっての知識を身に着ける必要があることから、やや表層的なことしか知らない場合があります。業界特有のことなど、転職者との間に知識のギャップが生じ、条件に合った求人をうまく紹介してもらえないリスクがあります。

年代・属性特化型

年代・属性特化型とは、例えば若手ハイクラス人材特化型など特定の年代や属性に特化した転職エージェントのことを指します。

以下のような例があります。

年代・属性特化型転職エージェントの種類
  • 女性の転職特化型
  • ハイクラス人材特化型
  • 若手ハイクラス人材特化型
  • 若手・第二新卒特化型

企業側が求める人材を限定しているので、条件に当てはまる場合は内定率が高まる点が強みと言えます。一方で大手総合型に比べると求人数では劣ると言えるでしょう。

業界・職種特化型

業界・職種特化型の転職エージェントは、特定の業界・職種の求人を専門的に紹介するサービスです。

以下のような例があります。

年代・属性特化型転職エージェントの種類
  • ITエンジニア特化型
  • コメディカル職特化型
  • 看護師特化型
  • 医師特化型
  • 福祉・介護系人材特化型
  • マスコミ・広告特化型
  • スタートアップ特化型

自身の働きたい業界・職種が決まっている場合は、上記のような特化型サービスの利用がおすすめです。

担当キャリアアドバイザーが業界や職種について詳しく頼りになることに加えて、その業界・職種においては大手よりも特化型エージェントの方が豊富な求人を持っている場合もあります。

複数の転職エージェントに登録する

転職活動をより良いものにするためには、複数の転職エージェントに登録することも重要です。

転職エージェントを複数登録すべき理由は以下の通りです。

転職エージェントを複数社登録すべき理由
エージェントサービスによって持っている求人が違うため

複数登録したほうが理想の求人に出会える確率が上がる。

担当するキャリアアドバイザーの質や自身との相性が異なる

キャリアアドバイザーは前述の通り、様々な方がいて、相性やスキルによって転職活動の スムーズさが大きく異なります。1社のみの登録だとリスクが大きいと言えるでしょう。

とはいうものの、転職エージェントを複数登録しても問題ないか、と不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか。結論から申し上げますと、複数登録しても全く問題はありません。

一般的に推奨されるエージェントサービス登録数は5~6社とも言われていますが、登録数に関しては自己判断でよいでしょう。

ただし、「リクルートが行った調査」によると、転職決定者のエージェントサービス登録数は平均4.2社となっており、全体平均の2.1社よりも多くなっています。

転職決定者平均4.2社
全体平均2.1社
転職エージェント利用社数/人

複数登録するデメリットはそれほどないので、不安な方は多めに登録しておくことをおすすめします。ただし、登録しすぎて担当者とのコミュニケーション不全になっては意味が無いので、自身でコントロールできる範囲に登録数にとどめておきましょう。

・転職エージェントは複数社登録がオススメ!
・登録数の増やしすぎに注意

転職エージェントに関するよくある質問

ここでは、転職エージェントに関するよくある質問に対して、Q&A形式でお答えしていきます。

内容について確認して、転職エージェントに関する疑問や不安点を払拭し、転職活動をより有意義なものにしていきましょう。

転職エージェントを使わない方がいい理由は何ですか

転職エージェントを使うべきかどうかは人によって異なるので、一概には言えません。

使わないほうがいい人は下記のようなタイプです。

  • 自分のペースで進めたい人
    • 応募までタイムラグがある
    • ゆっくりと進めたい人は転職意欲が低いとみなされ求人紹介してもらえないことも
  • 希望条件がはっきりしている人
    • 志望先の企業がある程度クリアな人はエージェントを利用する必要がない
  • スキルや能力に自信がある人
    • 高いスキルや能力・実績がある人はスカウト型を利用するか直接応募がおすすめ

非公開求人にはどんな求人があるのですか?

転職エージェントが持っている非公開求人には、以下のような特徴があります。

  • 急ぎで採用したいため、求人媒体で募集している場合じゃない
  • 新規事業にかかわる人材の募集など、公にしたくない求人
  • 募集を出すと応募が殺到するので、エージェント側で人材を絞ってほしい求人 など

非公開求人には、上記のような特徴があり、採用率が高かったり好条件であったりとメリットが多いといえます。

複数の転職エージェントに登録することで、非公開求人の幅が広がるので理想の転職の実現につながるでしょう。

転職エージェントは無料ですがどうやって利益を出しているのですか?

転職エージェントは、求職者ではなく転職者紹介先の企業から報酬を得るビジネスモデルです。

紹介した転職者が企業に入社した際に、成功報酬という形で内定者の想定年収の20~30%程度の紹介手数料が支払われています。

例えば、成功報酬30%で、年収800万円の人が入社した場合は、240万円が企業からエージェントサービスに支払われます(転職者の年収から差し引かれることはありません)。

このように、転職エージェントは求人企業から成功報酬を受け取るビジネスモデルとなっているため、キャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーは求職者の転職を成功させるために無料で手厚いサポートを提供しています。

>転職エージェントはなぜ無料なのか?ビジネスモデル解説はこちら

転職エージェントのメールは何故あんなにしつこいんですか?

転職エージェントのメールが「しつこい」、「大量に来る」とストレスを感じたことのある方も多いのではないでしょうか。

転職エージェントには日々大量の求職者と求人の情報が集まっており、それらをより効率よくマッチングさせるため、大量のメール送信を行っています。

メールがしつこいなと感じる場合は配信停止依頼をするか、自分のペースで進められる媒体型の転職サイトを活用するとよいでしょう。

まとめ

ここまで、転職エージェントのデメリット・メリットを中心に以下のような観点から解説してきました。

  • 転職エージェントのデメリット・メリット
  • 転職エージェントを使わないほうがいい人・使うべき人
  • 転職エージェント以外の転職方法

転職エージェントを利用する場合は、本記事で紹介したメリット・デメリットや注意点をしっかり把握したうえで、自身の転職活動に正しく活かしていきましょう。

>転職エージェントの活用方法はこちらの記事で解説

転職エージェントは使わない方がいいのか?メリットとデメリットを解説

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