電気工事士の資格取得を検討している人の中には、国家試験の難易度や合格率が気になる人も多いようです。
電気工事士の難しさや資格取得メリットを事前に理解しておくことで、試験対策のモチベーションにつなげることが可能です。
本記事では、第一種・第二種電気工事士それぞれの難易度や資格取得のメリットを解説していきます。
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電気工事士とは?
電気工事士とは、電気工事に従事するために必要となる国家資格です。電気工事士の資格を保有することで、電気の専門知識と技能を保有することを証明できます。
電気工事士には第一種と第二種の2種類があり、従事できる電気工事の範囲が異なります。
第一種の方が対応可能な工事の範囲が広く、資格取得の難易度も高くなります。まずは以下の表で電気工事士の資格概要を押さえましょう。
資格名 | 電気工事士 |
---|---|
資格の種類 | 国家資格 |
受験資格 | 特になし(だれでも受験可能) |
免状取得条件 | ・第一種:試験合格と3年以上の実務経験 ・第二種:試験合格 |
試験科目 | ・学科試験 ・技能試験 |
試験形式 | ・学科試験:マークシートまたはCBT ・技能試験:実技 |
試験団体 | 一般社団法人電気技術者試験センター |
参照:一般社団法人電気技術者試験センター
電気工事士の仕事内容
電気工事士の主な仕事内容は、電気設備の設置、配線、保守等を行うことです。
電気設備とは、電気を利用する機器や、電気を送配電するための設備を指します。
ビルや工場、住宅、学校、病院、公共インフラなど、社会のあらゆる場所で電気は利用されており、電気のない世の中は想像できない人も多いのではないでしょうか。
電気工事士の仕事を大別すると以下の2種類があります。
それぞれ詳しく解説していきます。
建設電気工事
建設電気工事では、ビルや工場、住宅、病院、学校などの建築物の電気設備を対象に、主に施工やメンテナンスを行います。
具体的には、以下のような工事に関わります。
工事例 | 工事概要 |
---|---|
配線工事 | 屋外・屋内の分岐箇所から電気を取り出し、供給先へ電線を敷設する電線敷設に必要なケーブルや電管を設置する。 |
機器設置工事 | 照明やコンセント、エアコン、通信設備などの電気機器を指定された場所に設置する新しく敷設した配線と接続し、電気機器を使用できる状態にする。 |
設備設置工事 | 配電盤や分電盤を施設内に設置し、電気を供給できる状態にするポンプやファンなどの動力に電気を供給する制御盤内の配線をし、機器の動作制御を行えるようにする。 |
電気工事士として働く場合に上記の仕事を全て一人でこなすわけではなく、保有している資格の区分や勤めている会社によって携わる工事の内容が異なります。
新築の建物の建設に携わる場合、電気配線の設計から行うこともあるでしょう。施工の仕事は電気工事会社に勤めると従事することができます。
就職先の会社が主にどのような業界の仕事を請け負っているのかは事前に確認するようにしましょう。
また、工場の生産設備やビルの空調施設などのメンテナンスにおいても、電気工事士の資格が役立ちます。配線の状態点検や制御回路の保守など、電気工事士の技能・知識を活用する機会が多いためです。
メンテナスの場合は電気工事士の資格は必須ではありませんが、電気の知識や技能があれば職場で一目置かれる存在になれるでしょう。
メンテナンスの仕事に就きたい場合は、「製造業の保全部門」や「ビルメンテナンス」等の求人を探すといいでしょう。
鉄道電気工事
電気工事士の仕事に鉄道システムを支える電気設備の設置や保守を行う「鉄道電気工事」の仕事があります。具体的な仕事内容は主に以下が挙げられます。
工事例 | 工事概要 |
---|---|
架線工事 | 電車に電力を供給する架線の新規設置や更新を行う |
信号設備工事 | 鉄道の運行を管理する信号設備や通信設備の設置や交換、メンテナンスを行う |
変電設備工事 | 電力会社から供給される電気を高圧から低圧に変換するための設備の設置や点検、メンテナンスを行う |
駅内の設備保守 | 券売機や自動改札機、電光掲示板のメンテナンスを行う |
いずれも鉄道を安全に運行するために必要不可欠な設備です。鉄道インフラを支える重要な役割のひとつを電気工事士が果たしているといえるでしょう。
日本の正確な電車運行は、架線や信号システム、踏切や照明に電力供給を行う発電所・変電設備に支えられています。
鉄道インフラに携わる仕事をしたい人は、電気工事士の取得を目指すといいでしょう。
受験資格
第一種と第二種、ともに年齢や学歴に関係なく、誰でも受験が可能です。実務経験がなくても合格を目指せるので、始めて電気系の資格に挑戦する方にもおすすめできます。
参照:一般財団法人電気技術者試験センター「第一種電気主任技術者の資格取得フロー」
第一種電気工事士は試験はだれでも受けられるものの、資格(免状)取得には3年以上の実務経験が必須になります。
第一種電気工事士は第二種と比べる試験自体の難易度も高いため、いきなり第一種を目指すよりも、まずは第二種を受験し、実務経験を積みながら第一種を目指したほうが良いでしょう。
学科試験の免除対象者
電気工事士は一定の条件を満たすことで学科試験の受験が免除されます。
学科試験が免除されれば技能試験に集中することが出来るので、効率的に学習を進められるでしょう。学科試験免除対象になる条件は以下表の通りです。
資格区分 | 学科試験免除対象者 |
---|---|
第一種 | 直近の第一種電気工事士学科試験合格者 電気主任技術者免状の取得者 |
第二種 | 直近の第ニ種電気工事士学科試験合格者 高校以上の学校において電気工事士法で定める課程を修めて卒業した者 電気主任技術者免状の取得者 |
参照:一般財団法人電気技術者試験センター「第二種電気主任技術者の資格取得フロー」
学科試験免除を受ける場合、試験申し込み時に「学科試験免除者」を選択する必要があります。
第一種電気工事士と第二種電気工事士の違い
第一種電気工事士と第二種電気工事士の違いとして、対応可能な電気工事の範囲が挙げられます。
対応可能な電気工事の範囲は法令で定められており、それぞれ以下表のとおりとなっています。
資格区分 | 従事できる電気工事の範囲 |
---|---|
第一種 | 最大出力500kW未満のビルや工場などの施設の電気工 事第二種電気工事士の対応範囲 |
第二種 | 600V以下で受電している住宅や商店等に設置される一般用電気工作物の工事 |
第一種電気工事士をもっていれば、工場やビル等といった大規模な施設の電気工事に従事できるため、第二種と比べると購入乳を目指せます。
まずは第二種で実務経験を積んでから、第一種へのキャリアアップを目指すのが王道といえるでしょう。
電気工事士の難易度と合格率
電気工事士の試験難易度は「電気主任技術者」よりは低いものの、合格率は50~70%を推移しており、決して簡単に取れる資格ではありません。
ここでは、第一種電気工事士と第二種電気工事士の合格率推移や求められる実務経験の違いについて解説していきます。
第一種電気工事士の合格率推移
第一種電気工事士の直近の合格率は、学科試験が約50~60%前後、技能試験が60~70%前後を推移しています。
合格率だけを見ると、第二種電気工事士とそこまで大きな違いはありません。ですが、第二種よりも第一種の受験者層が知識・経験が豊富であることを考慮すると、実態として第二種よりも第一種は高難易度であるといえるでしょう。
第一種電気工事士の学科試験及び技能試験の合格率推移は以下表の通りです。
第一種電気工事士の学科試験合格率推移
試験年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年度 | 33,035人 | 20,361人 | 61.63% |
2022年度 | 37,247人 | 21,686人 | 58.22% |
2021年度 | 40,244人 | 21,542人 | 53.53% |
2020年度 | 30,520人 | 15,876人 | 52.02% |
2019年度 | 37,610人 | 20,350人 | 54.11% |
第一種電気工事士の技能試験合格率推移
試験年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年度 | 26,143人 | 15,834人 | 60.57% |
2022年度 | 26,578人 | 16,672人 | 62.73% |
2021年度 | 25,751人 | 17,260人 | 67.03% |
2020年度 | 21,162人 | 13,558人 | 64.07% |
2019年度 | 23,816人 | 15,410人 | 64.70% |
第二種電気工事士の合格率推移
第二種電気工事士の直近5年間の合格率は、学科試験が55~70%前後、技能試験が65~75%前後を推移しています。。
油断は禁物ですが、学科試験・技能試験ともに決して難しい試験ではありません。しっかりと対策すれば合格は十分に狙える資格といえるでしょう。
第二種電気工事士の合格率推移は以下表の通りです。
第二種電気工事士の学科試験合格率推移
試験年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年度 | 134,025人 | 79,655人 | 59.43% |
2022年度 | 145,088人 | 81,179人 | 55.95% |
2021年度 | 156,553人 | 92,640人 | 59.17% |
2020年度 | 104,883人 | 65,114人 | 62.08% |
2019年度 | 122,266人 | 80,625人 | 65.94% |
第二種電気工事士の技能試験合格率推移
試験年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年度 | 95,337人 | 67,749人 | 71.06% |
2022年度 | 97,659人 | 70,888人 | 72.59% |
2021年度 | 116,276人 | 84,684人 | 72.83% |
2020年度 | 72,997人 | 52,868人 | 72.42% |
2019年度 | 100,379人 | 65,520人 | 65.27% |
第一種電気工事士を取得するには実務経験が必須のため難しい
第一種電気工事士免状を取得するためには、試験合格に加えて3年以上の実務経験が必要です。
第一種の免状取得を目指す際は、実務経験を積むことができる環境があるかを確認しておきましょう。
なお、試験合格以前の実務経験も対象となります。受験時点で第二種電気工事士としての経験を満たしていれば、第一種試験合格後すぐに免状申請が可能です。
参照:一般財団法人電気技術者試験センター「第一種電気主任技術者の資格取得フロー」
電気工事士の難易度は電気主任技術者より低い
電気工事士は、上位資格である「電気主任技術者」と比べると取得難易度が低いといえます。
電気主任技術者は電気工事士と同様、電気系の国家資格です。第一種から第三種まであり、第三種電気主任技術者を取得することで、電圧5万ボルト未満の電気設備の工事及び維持、運用の保安の監督を行うことができます。
受験資格はなく誰でも受験可能ですが、試験範囲が広く、高度な専門知識が求められるため、電気主任技術者は高難易度資格として知られています。
試験年度 | 受験者数(2023年度) | 合格者数(2023年度) | 合格率(2023年度) |
---|---|---|---|
第一種電気工事士 | 26,143人 | 15,834人 | 60.57% |
第二種電気工事士 | 95,337人 | 67,749人 | 71.06% |
第三種電気主任技術者 | 52,735人 | 9,894人 | 18.76% |
参照:一般財団法人電気技術者試験センター「試験実施状況の推移(第二種電気工事士試験)」
参照:一般財団法人電気技術者試験センター「試験実施状況の推移(第三種電気主任技術者試験)」
電気主任技術者を目指す場合は、まずは第一種電気工事士の学習を通して電気の専門知識を学び、ステップアップとして第三種電気主任技術者を目指すのがおすすめです。
電気工事士の取得メリット
電気工事士の資格は非常に需要が高く、取得できれば様々なメリットが期待できます。電気工事士取得のメリットは以下の通りです。
上記について詳しく解説していきます。これから電気工事士を目指す方は是非参考にしていただき、学習のモチベーションに役立ててください。
就職や転職に有利になる
電気工事士の資格があれば、就職や転職に有利になります。
電気工事は資格保有者でなければ従事できず、製造業や建設業、不動産業など多くの業界で常に一定の需要が常にある仕事です。
さらに、今後は少子高齢化に伴う労働力不足によって、電気工事士の人手不足が深刻になると予想されています。
20245年には第一種電気工事士が24,000人、第二種電気工事士が2,500人不足すると予測されており、今から資格を取っておくことで食いっぱぐれのないスキルを身に着けられるでしょう。
参照:経済産業省「電気保安人材の中長期的な確保に向けた課題と対応の方向性について」
需要の高さや人手不足を背景に、有資格者であれば未経験でも採用に積極的な企業が増えてきています。
電気工事士の資格取得は就職や転職に繋がりやすいといえるでしょう。
手に職をつけて働ける
電気工事士は手に職をつけて働ける代表的な国家資格です。
電気工事士が行う配線工事や電気機器設置・修理は社会にとって不可欠な技術であり、決して無くなることはありません。
電気工事士は日々の業務を通じて、配線の知識や配電技術、工具の使用方法などの幅広い実践的なスキルを身につけることができます。電気工事士の資格を取得して働くことは、ニーズの高いスキルや知見が身につけられる働き方ができるといえるでしょう。
電気工事士は、自分の腕で食べていきたい方や安定した職に就きたい方におすすめの職業です。
将来性がある
前述の通り、電気工事士は将来性があり、今後も高い需要が期待される職業です。
電気工事の需要が高まっている一方で、徐々に電気工事の数は徐々に減少しています。
また、建築物の老朽化によって設備の改修や更新の件数が増加していることも需要増の理由です。
一方で、電気工事士の数は減少を続けており、第二種は数千人規模、第一種は数万人規模の人材不足が生じる可能性があるといわれています。
電気工事士の仕事のニーズに対し、人材が減少傾向にあることから、資格を取得することで今後も仕事にはこまらないといえるでしょう。
収入アップにつながる
電気工事士の資格を取得することで、収入アップを目指すことができます。電気工事士取得を通した収入アップには、具体帝に以下の方法が挙げられます。
- 勤めている会社から資格手当をもらう
- 勤めている会社で出世する
- より高収入な会社に転職する
電気工事会社やメンテナンス会社の中には、資格取得を奨励していて、資格保有者に対して手当を支給している場合があります。そのため、会社によっては、電気工事士の資格取得が即収入アップにつながる場合がります。
また、電気工事士の資格を取得することで、電気に関して一定以上の知識や技能の証明となります。
社内で注目され、電気工事の実務経験を積むことで、現場のリーダーや管理職へのキャリアアップを目指すチャンスが増えるでしょう。役職の上昇の結果、収入のアップも期待できます。
勤めている会社での収入アップが見込めない場合、より高収入な会社に転職する方法があります。
電気工事士を取得する際の注意点
電気工事士を目指す場合、あらかじめ知っておくべきデメリットもあります。
苦労して資格を取得した後に「こんなはずじゃなかった」とならないように、事前に確認しておきましょう。
ここでは、電気工事士を取得する際の注意点として以下の3つを解説します。
それぞれ詳しく解説していきます。
危険を伴う現場もある
電気工事士として現場作業に従事する場合、危険を伴う現場があることを理解しておきましょう。
例えば電線の配線作業や電管の敷設作業、照明器具の交換などは「高所作業」となるケースが多くなります。
街中で電柱に昇ったり、高所作業車に乗って作業したりしている風景を見たことがあえるのではないでしょうか。高所に苦手意識のある方にとっては抵抗のある職業かもしれません。
老朽化した設備の保守管理や、通電箇所付近での電気工事などは注意が必要です。
「高所からの転落・墜落事故」や「漏電・感電事故」は生命に関わる事故を引き起こすケースもありますが、こういった事故は未然に防ぐことが可能です。
以下のような方は、特に電気工事士に向いているといえるでしょう。
- 電気に関する知識を常に向上させられる方
- 危険な作業を冷静かつ慎重に対処できる方
- 安全意識が高く、危険をあらかじめ予測できる方
電気工事士は危険を伴う作業も多い仕事ですが、リスク管理を徹底することで、事故発生の可能性を最小限にすることが出来ます。
資格の取得は、危険な作業を行うために必要最低限な知識を得られますが、それだけでは十分ではありません。
実際の現場では高い危機管理意識のもとで作業することが求められるため、常に緊張感をもって臨む必要があります。
体力が求められる仕事
電気工事士の仕事の大半は現場作業なので、体力が求められる仕事です。
特別重たい資材を運ぶときや、夏の猛暑の中で工事するときなど、体力を消耗する場面は多くなります。また、現場作業は1日中続くことがあり、長時間作業に耐えられる体力も求められます。
その他にも、電気工事では配管を加工したり端子を圧縮したりと、強い力や握力が必要です。
作業中の肉体的な負担は減っているとはいえ、業務上は避けて通れないので、体力が求められることは覚悟しておきましょう。
図面通りの作業が求められる
電気工事士の仕事は図面通りの作業が求められます。顧客や設計者が決めた図面を具現化することが電気工事士の役目だからです。
図面の指示通りにきっちり作業・施工することが求められるため、自身で考えて創意工夫したい人には物足りない場面もあります。
電気工事士は仕事を正確にこなすことができる方が向いている職業といえるかもしれません。
ただし、現業の電気工事士の方が全く創意工夫をしていない訳ではありません。図面を現場に落とし込む際には必ずといっていいほど不具合が出てきます。
電気工事士の勉強方法
最後に電気工事士の勉強方法について解説します。
電気工事士には学科試験と技能試験の2つの試験があり、それぞれに対策が必要です。試験の難易度は決して高くなく、比較的取得しやすい資格ではありますが、勉強は十分にしておきましょう。
特に技能試験は書籍のみでの対策が難しく、対策時間は多めに確保することが望ましいです。
電気工事士の試験対策をするうえで、「独学」もしくは「通信講座の活用」のいずれかを選択する必要があります。ここでは、それぞれのメリット・デメリットを比較していくので、自分に合う方法を確認しておきましょう。
独学で勉強する
電気工事士は難易度が高くなく、独学での合格が十分に狙えます。独学で勉強する場合のメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | 学習費用を抑えられる |
---|---|
デメリット | モチベーションの維持が難しい |
電気工事士は市販の参考書や過去問題集が数多く出版されていて、解説が充実しているものも多いです。
学科試験については、気に入った本を1冊を選んで、繰り返し学習すれば十分です。
技能試験は実際に配線作業や器具の取り扱いを行うため、手を動かしながら技術を取得する必要があります。
YouTubeには候補問題を詳細に解説している動画もあるので、参考にすることで効率的に学習をすすめることができます。
練習に必要な配線器具や工具は職場で手に入ればよいのですが難しい場合はホームセンターやインターネットで購入してください。インターネットでは試験対策用のセットが売っている場合もあるので活用しましょう。
具体的な学習計画を立てたり、SNSで受験仲間を探したりして、モチベーションを維持できるように工夫しましょう。
電気工事士は独学でも充分合格可能ですが、資格試験に初めて挑戦する人にとってはやや難しいといえます。
自分自身の適性を確認するためにも、まずは参考書を一冊購入して目を通してみるといいでしょう。
通信講座を利用する
試験に確実に合格したいなら、通信講座の活用がおすすめです。通信講座を利用するメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | 効率的に学べるサポートが手厚い |
---|---|
デメリット | 学習費用が高額になる |
通信講座の魅力は、試験対策を効率的に進められる点でしょう。試験本番までのカリキュラムが構成されているため、取りこぼしなく学習ができます。
サポートが手厚い講座を選べば、分からない部分を質問でき、独学では解消できない疑問を解決しやすくなる点も魅力です。
技能試験に必要な技術を学べて採点もしてくれる強い味方となるでしょう。
デメリットは独学と比べて学習費用が高額となることです。
少しでも費用を抑えたければ、「筆記試験対策のみの講座」や「技能試験対策のみの講座」などを選択することがおすすめです。
第一種・第二種電気工事士の難易度・合格率まとめ
この記事では電気工事士資格の難易度や、資格取得メリットについて解説しました。
電気工事士の試験難易度は高くなく、2023年度の学科試験合格率は第一種で約61%、第二種で約71%という結果になっています。
市販のテキストや通信講座も充実しているため、実務未経験者でもしっかりと対策すれば十分に合格が狙える国家資格です。
電気工事士は需要の高さから、安定性や収入のアップも見込めるため、手に職をつけて働きたい人に特にオススメの資格です。
社会を支える仕事がしたい、一生モノのスキルを身につけたい方は、ぜひ電気工事士に挑戦してみましょう。