転職エージェントに登録することで、自身の経歴に合った求人の紹介を受けられるだけではなく、面接対策や応募書類の添削などの手厚い転職サポートを無料で受けることが可能です。
そのため、転職活動の際には、2~3社の転職エージェントに登録して求人を探すことが一般的です。
本記事では、転職エージェントのビジネスモデルや担当者の本音等の裏事情や、それらを踏まえた賢い利用方法について徹底解説していきます。
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転職エージェントの裏事情14選
転職エージェントは無料で利用できる便利な転職サービスですが、その内部には一般には知られていない「裏事情」があります。
なぜ無料で充実したサービスが受けられるのか、担当者によってサポートの質に差があるのはなぜか、なぜ急かされることがあるのか。こうした疑問の背景には、転職エージェントならではのビジネスモデルや仕組みが関係しています。
ここからは、転職エージェントの裏事情14選を解説していきます。
- 企業から紹介手数料を受け取るビジネスモデル
- 転職エージェントの担当者には厳しい目標設定がある
- キャリアアドバイザーのレベルに差があるワケ
- 希望していない求人を紹介される理由
- 転職エージェントから大量の求人メールが届く真相
- 求人紹介を断るキャリアアドバイザーの本音
- 転職エージェント内の社内選考に落ちるケースもある
- 転職希望者ごとにサポートの手厚さが異なる
- 転職エージェントは面接内容をヒアリングしている
- 内定承諾を急がせる本当の理由
- 早期退職の際は紹介手数料の一部を返金しなければならない
- 転職エージェントでは取り扱いがない求人もある
- 転職エージェントのお祝い金がなくなった理由
- 自己応募の方が書類通過率が上がる可能性がある
上記について、それぞれ詳しく解説していきます。
企業から紹介手数料を受け取るビジネスモデル
転職エージェントの利用を検討している人のなかには、「なぜ転職エージェントは無料で利用できるのか」「あとから料金を請求されるのではないか」という疑問を持つ方は多いでしょう。その答えは、転職エージェントのビジネスモデルにあります。
裏事情として、転職エージェントは「採用企業から成功報酬を得る」というビジネスモデルで運営されているため(以下図を参照)。求職者は無料で利用することができるのです。
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具体的には、上記のように転職エージェントが紹介した求職者が紹介先の企業に入社すると、その企業からエージェントへ紹介手数料が支払われます。
紹介手数料の相場は業界や職種、紹介者の役職層によって異なりますが、一般的には想定年収の20~35%程度で設定されていることが多く、採用決定時の手数料が100万円を超えることも珍しくありません(下表参照)。
手数料率 | 想定年収 | 紹介手数料 |
---|---|---|
20% | 500万円 | 100万円 |
25% | 125万円 | |
30% | 150万円 | |
35% | 175万円 |
※「想定年収」は転職先の求人・ポジションで計算
このビジネスモデルがあるからこそ、求職者は職務経歴書の添削や面接対策、給与交渉など、様々なサービスを無料で受けられるのです。
転職エージェントの無料サービスは、「怪しい」のではなく、このように企業側からの成功報酬のビジネスモデルで成り立っていることを理解しておきましょう。

転職エージェントにとって、求職者の転職成功が報酬に直結するからこそ、真剣に「相性のいい求人の紹介」「手厚い転職サポート」を受けることができます。


転職エージェントの担当者には厳しい目標設定がある
転職エージェントで働く担当者には、厳しい目標設定が課せられています。
何故なら、目標達成の可否は社内の評価やボーナス、さらには昇進に直結する反面、目標未達成が続くとペナルティを課されるエージェントもあります。
このような背景から、一部の転職エージェントでは、「内定承諾を急かす」「希望していない求人の紹介」という行動に繋がっています。
転職エージェントのこうした内部事情を理解しておくことで、担当者の言動の背景が見えてくるでしょう。



転職エージェントは転職の専門家であると同時に、厳しいノルマがある営業担当者でもあります。
だからこそ、「採用される見込みが高い」と判断された人ほど、手厚くサポートされることが多いでしょう。
キャリアアドバイザーのレベルに差があるワケ
同じ転職エージェント内でも、キャリアアドバイザーの対応や知識レベルに大きな差があります。
転職エージェントも一般企業と同様に、新卒入社の若手から長年の経験を持つベテランまで、様々な人材が働いており、結果的に「転職サポートの質」に担当ごとの差が生まれます。
キャリアアドバイザーの質に影響する主な要因には以下のようなものがあります。
- 業界経験
-
特定業界出身者は、その業界の求人に対する理解が深い。
- キャリア支援の経験年数
-
経験が長いほど、面談や選考対策のノウハウが蓄積されやすい。
- カウンセリングスキル
-
求職者の本当のニーズを引き出せるスキルは特に個人差が大きい。
新人アドバイザーでも熱心に勉強して質の高いサポートを提供する人もいれば、経験豊富でも自分の考えを押し付けてくるベテランもいます。
もしも「このアドバイザーとは合わない」と感じたら、担当変更を申し出ることも大切です。相性の良いアドバイザーと出会えれば、転職活動の成功率が大きく上がるでしょう。



人材業界は新卒や未経験の採用も積極的で、かつ「現場で学ぶ」という風土の会社が多く、結果的に経験の浅い人の転職サポートを受ける可能性があります。
転職活動の成否を「担当者次第」にしないためには、2~3社の転職エージェントに同時に登録して、自身と相性のいいエージェントを探すことがおすすめです。


希望していない求人を紹介される理由
転職エージェントを利用していると、「希望していない業界や職種の求人を紹介された」という経験をした方も多いのではないでしょうか。その背景には主に二つの理由があります。
一つ目は、キャリアアドバイザーの目標達成のためです。前述したように、転職エージェントの担当者には厳しい目標設定がされており、より多くの求人を紹介してマッチングの可能性を高めることで、転職成功率を上げようとしています。
二つ目は、求職者の可能性を広げたいという前向きな意図です。特定の業界・職種の経験者は「自分に合うのはこの業界だけ」「ほかの仕事をイメージできない」と考えがちですが、実はまったく異なる業界や職種の方が適性が高いケースもあります。



もし希望と異なる求人を紹介された場合は、「なぜこの求人をご紹介いただいたのですか?」と質問してみましょう。
単にノルマのためなのか、転職希望者の可能性を広げるためなのか、その意図を確認することで対応が変わってきます。


転職エージェントから大量の求人メールが届く真相
転職サイトに登録すると、大量の求人がメールが届いて困った経験がある人は多いのではないでしょうか。
また、キャリアアドバイザーが厳選した求人だけではなく、AIを使って条件面と求職者の経歴のマッチングのみで求人紹介メールを送ることもあります。
もし大量のスカウトメールにストレスを感じるなら、「〇〇業界の求人のみ送ってほしい」など具体的な希望をキャリアアドバイザーに伝えることで、必要な情報だけを受け取れるようになる可能性が高いでしょう。
ただし、思いがけない業界からの提案が自分の新たな可能性を開くこともあるため、初めは幅広く目を通してみることをおすすめします。



また、興味がない求人に対しても、「当該求人に対して興味がない理由」を担当者へフィードバックすることで、紹介される求人の質を高めることが期待できます。
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求人紹介を断るキャリアアドバイザーの本音
転職エージェントに登録した人のなかには、「求人紹介をしてもらえなかった」という人もいるでしょう。転職エージェントから求人紹介を受けられない際、考えられる理由は以下の通りです。
- 希望求人とスキル・経験のミスマッチがある
- 転職可能性が低いとみなされた
まず、転職希望者のスキルや経験と、エージェントが保有する求人との間にミスマッチがある可能性があります。例えば、ITエンジニアの経験者向けに特化したエージェントに未経験者が登録した場合、紹介可能な求人が無い可能性が高いでしょう。
また、限られたリソースを効率的に配分するために、転職成功の可能性が低いと判断された場合に支援を見送ることもあります。例えば、ハイクラス向けのエージェントに20代前半の経験の浅い方が来ても、適切な求人が少ないため、紹介を断られる可能性が高いでしょう。



これは必ずしも転職希望者の市場価値が低いということではなく、そのエージェントの得意分野とのミスマッチの問題です。
もし求人紹介を断られた場合は、その理由を確認し、自分に合った別のエージェントを探すことが大切です。
事前にエージェントのターゲット層や強みを調べておくと、このようなミスマッチを避けることができるでしょう。
転職エージェント内の社内選考に落ちるケースもある
意外と知られていない事実ですが、転職エージェントには「社内選考」という仕組みが存在します。
企業に求職者を推薦する立場上、転職エージェント内でも「企業の募集要件を満たしているか?」というチェックを行います。
また、転職意欲が低い場合は「サポート優先度が低い」と判断され、実質的に積極的な求人紹介や手厚いサポートが受けられないことがあります。
特に、人気企業や競争率の高い職種への転職を希望する場合、転職エージェント側も「転職成功の可能性が高い転職希望者」のサポートに注力する傾向があります。
ただし、こうした判断は各エージェントの特性によって異なります。ある転職エージェントで積極的なサポートが得られなくても、別のエージェントでは違う結果になる可能性もあるため、複数のエージェントを利用することをおすすめします。



エージェントに登録した求職者は、転職エージェントの視点では「企業に紹介する候補者」となります。
手厚いサポートを受けたい場合は、まずは転職エージェントの担当者に対して転職意欲やスキルを丁寧に伝えることがおすすめです。
転職希望者ごとにサポートの手厚さが異なる
転職希望者の希望条件や経歴・スキル、その他の属性に応じて転職エージェントのサポートの手厚さが異なる場合があります。
これは「採用決定時に企業から成功報酬を受け取る」「採用が決まらなければ報酬はゼロ」という転職エージェントのビジネスモデル上、採用決定に至る期待値の高さによってサポートの手厚さが異なるためです。
転職エージェントから見た「採用決定に至る期待値」は主に以下の要素によって左右されます。
- マッチングの難易度
- 転職意欲の高さ
- 転職市場での需要
一つ目は「マッチングの難易度」です。求職者のスキルや経験と、保有求人との間のマッチングがスムーズに行える場合は、転職サポートも充実しやすくなります。一方、特殊なキャリアや非常に限定された条件の場合、マッチングできる求人自体が少なく、結果的にサポートも限定的になりがちです。
二つ目は「転職意欲の高さ」です。真剣に転職を考えている人と、「良い条件があれば」という程度の人では、キャリアアドバイザーのサポート姿勢に違いが出ます。転職への熱意が伝わると、担当者も積極的にサポートする傾向があります。
三つ目は「転職市場での需要」です。市場で需要の高いスキルを持つ人材は、転職成功の可能性が高いため、より手厚いサポートを受けられることがあります。IT人材や特定の専門職などがこれに該当します。



現在は求人倍率が高い「売り手市場」ではあるものの、転職希望者の数も多いため、採用期待値が低い場合はサポートの優先順位が落ちるケースがあります。
転職エージェントによっては、求職者の属性や希望条件によって「採用まで至る期待値」を数値化しているケースもあるため、面談の際に転職意欲や希望条件を正確に伝えるようにしましょう。
転職エージェントは面接内容をヒアリングしている
転職エージェントは、面接内容を把握して必要に応じて採用希望者へ伝えるために、企業から面接内容のヒアリングをしていることが多くあります。
場合によっては、選考通過可否の感触まで把握しているケースがあるので、上手に情報を受け取るようにしましょう。



面接の所感を転職エージェント経由で確認することで、転職活動の計画を適宜修正することが可能になります。
そのため、面接を受けて終わりではなく、その後もこまめにエージェントの担当者とコミュニケーションをとる方がいいでしょう。
内定承諾を急がせる本当の理由
転職エージェント経由で内定を獲得した後、担当者から「できるだけ早く内定承諾の返事をしてほしい」と言われる場合があります。この背景には、転職エージェントならではの事情があります。
また、「他社への転職を防ぐ」という意図もあります。複数の転職エージェントを利用している場合、他のエージェント経由で別の内定が出る可能性があります。そうなると自社の紹介手数料を獲得できなくなるため、できるだけ早く承諾を得たいと考えるのです。
内定を承諾するか否かの最終決定はあくまで自分自身が行うべき重要事項です。急かされてプレッシャーを感じても、「もう少し検討時間が欲しい」「他社の結果も見てから決めたい」と伝え、能動的な決断が出来るように意思表示をするようにしましょう。
信頼できる転職エージェントであれば、転職希望者の意向を尊重してくれるでしょう。



一部の悪質な転職エージェントでは、採用企業は内定承諾を急かしていないにも関わらず、独自の期限を設定して「1週間以内に承諾しないと内定取り消しになる」と脅される場合があります。
このような事態を避けるためには、まずは複数社の転職エージェントで面談を行い、信頼できる担当者を探すようにしましょう。


早期退職の際は紹介手数料の一部を返金しなければならない
多くの転職エージェントでは、入社した人材が早期退職した場合に紹介手数料の一部を返金しなければならない返戻金制度を設けています。
紹介手数料の返金率は企業ごとに定められており、以下例のように退職までの期間に応じて設定されるのが一般的です。
退職までの期間 | 返金する手数料 |
---|---|
1カ月以内 | 80% |
1~3か月 | 50% |
3~6カ月 | 10% |
この返金制度は、転職エージェントにとって「ミスマッチを防ぐ」強いインセンティブになっています。短期間で退職されると報酬が減るだけでなく、企業からの信頼も失うことになるからです。
この仕組みを理解すれば、転職エージェントが「とにかく転職させればいい」という短絡的な考えではなく、転職希望者の長期的な定着も考慮していることが理解できるでしょう。



転職エージェントの返金制度は義務ではないものの、「設けることが望ましい」とされており、大半のエージェントで設定されています。
参照:厚生労働省「職業紹介事業の運営」
転職エージェントの紹介手数料や返金制度は、「事業所内の掲示」もしくは「自社HPでの公開」が必要とされているため、気になるエージェントがある人はチェックしてみるといいでしょう。
参照:厚生労働省「求職者への労働条件明示のルールなどが変わります!」


転職エージェントでは取り扱いがない求人もある
意外と知られていない裏事情として、「転職エージェントでは取り扱いがない求人もある」ということが挙げられます。
そういった企業に応募をしたい場合は、会社HPから直接応募をするか、ハローワークを経由して求人へ応募をするようにしましょう。



経営方針に直結する秘匿性の高い求人の場合、特定の転職エージェントのみで「非公開求人」として扱われるケースもあります。
非公開求人は大手だけではなく、管理職や特定の職種に特化した転職エージェントで扱われています。
このような一般には公開されていない求人の紹介を受けたい場合は、まずは非公開求人の取り扱いが豊富なエージェントに登録することが重要です。
そのうえで自身の経歴やスキル、希望条件を相談することで、マッチした「非公開求人」の紹介を受けることができるでしょう。


転職エージェントのお祝い金がなくなった理由
かつては多くの転職エージェントが「転職お祝い金」を提供していましたが、2021年4月に原則禁止され、転職お祝い金を出すエージェントはなくなりました。
このお祝い金が禁止された背景には、人材業界特有の裏事情があります。
また、就職お祝い金の金額で求職者を集める場合、重要な要素である「転職サポートの質」が軽視されてしまい、有料職業紹介事業者の質が下がることが危惧されたことも、お祝い金が禁止された理由として挙げられます。



「お祝い金の高さ」で求職者を集める時代に終止符が打たれたことで、純粋にサービスの質で転職エージェントを選ぶ時代になったといえるでしょう。
自己応募の方が書類通過率が上がる可能性がある
転職エージェントが知られたくない裏事情として、転職エージェント経由で応募するよりも、直接企業に応募した方が書類選考を通過しやすいことが挙げられます。
特に、採用予算が限られている中小企業やスタートアップ企業では、このようなケースが多いでしょう。
ただし、エージェント経由の方が有利なケースも多数あります。
そのため、転職活動の際は転職エージェントからサポートを受けつつ、「自己応募するかエージェントを経由するか」を企業ごとに判断することがおすすめです。



キャリアを十分に積んだ職種や業界で転職する場合、エージェント経由の方が交渉等においてスムーズです。
ですが、未経験の職種へ転職する場合は書類通過率が低くなるため、自己応募の方が有利になるケースが多いでしょう。
>ハローワークのキャリアコンサルティングのメリット・流れを解説
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知っておくべき転職エージェントの目線
転職エージェントが求職者をどのような視点で見ているのか、内部事情を理解することで、より効果的に転職エージェントを活用できるようになります。
エージェント側の立場や考え方を知ることは、求職者の転職活動を有利に進めるための重要なポイントです。
事前に知っておくべき転職エージェントの目線は以下の通りです。
これらの視点を理解することで、なぜエージェントが特定の行動を取るのか、どうすれば良好な関係を築けるのかが見えてくるでしょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
1日10件近く面談するキャリアアドバイザーもいる
転職エージェントで求職者との面談を担当するキャリアアドバイザーは、想像以上に多忙な日々を送っています。特に大手エージェントや繁忙期には、一人のアドバイザーが1日に8〜10件もの面談をこなすことも珍しくありません。
多くのアドバイザーは朝から夕方まで面談を詰め込み、その合間に企業とのやり取りや社内業務をこなしています。
こうした状況を踏まえると、求職者側が面談の事前準備をしっかり行うことが非常に重要になります。



キャリアアドバイザーは多くの求職者や企業の求人情報と接している分、業界動向や企業情報に精通しています。
お互いの貴重な時間を無駄にしないためにも、面談には準備をして臨み、効率的なコミュニケーションを心がけることが、充実したサポートを受けるコツと言えるでしょう。
転職可能性が高い人ほど対応優先順位が高い
転職エージェントは労働集約型のビジネスモデルゆえに、すべての求職者に同じレベルのサポートを提供することは物理的に難しいのが現実です。
転職エージェントが考える「転職可能性が高い人」の主な特徴は以下の通りです。
- 転職市場で価値の高いスキルや経験を持っている
- 転職意欲が高い
- 希望条件と市場実態のギャップが小さい
- コミュニケーションがスムーズ
- 転職活動のアドバイスを受け入れる姿勢がある
- 書類選考や面接で通過しやすい自己PRができる
これらの条件に当てはまる求職者ほど、キャリアアドバイザーからの連絡頻度が高く、非公開求人の紹介や面接対策などのサポートも手厚くなる傾向があります。
この優先順位の仕組みを理解した上で、自分の転職への本気度や市場価値を適切に伝え、エージェントに「サポートしたい」と思わせることが、充実した転職支援を受けるためのポイントとなります。



情報収集のために転職エージェントに登録すること自体は悪いことではありません。
その際は「転職意欲はどの程度あるのか」「どういう求人なら転職するのか」をキャリアアドバイザーへ伝えることで、適切な対応をしてもらえるでしょう。
「転職するかどうか迷っている」という場合は、キャリアバディ(※)で専門家へご相談ください。
※転職エージェントではないため、フラットな相談が可能な有料サービスです。
採用見込みがない企業の面接設定は避けたい
転職エージェントは、「採用見込みのない面接」を設定することは極力避けたいと考えています。その理由は、企業との信頼関係に関わる重要な問題だからです。
企業は面接のために採用担当者の時間を確保し、準備を整えます。その貴重なリソースを使って面接を行った結果、「この候補者は全く条件に合わない」という状況になれば、企業側は「エージェントの選考は適当なのではないか」と不信感を抱きます。
また、採用見込みのない面接を繰り返すことは、求職者にとっても時間とエネルギーの無駄になります。
結果的に不採用となる可能性が高い面接よりも、条件がマッチして採用可能性の高い企業に集中した方が、転職成功の確率は上がるからです。
このような背景から、キャリアアドバイザーが特定の求人への応募に慎重な態度を示したり、「もう少し経験を積まれてから」と提案したりする場合があります。これは単に求職者の可能性を狭めているのではなく、採用可能性を見極めた上での判断であることを理解しておきましょう。



転職エージェントからすると、採用企業の信頼を損なって取り扱い求人が減るのは死活問題です。
特に、大企業や人気職種の求人の場合、応募者の確保が比較的容易なため、応募者は厳選される可能性が高いでしょう。
もしも希望企業への応募を転職エージェントから断られてしまった場合は、企業の採用HPから自己応募をするようにしましょう。
転職エージェントの裏事情を踏まえた賢い活用方法
前述した「転職エージェントの裏事情」を踏まえ、賢く活用するための方法は以下の通りです
エージェントのビジネスモデルや優先順位の付け方を理解することで、転職活動はより効率的に、そして成功確率も高まります。「エージェントに選ばれる人」になるための準備から、面接対策、内定獲得まで、各ステップで実践できる賢い活用法をマスターしましょう。
上記について、それぞれ詳しく解説していきます。
面談前に職務経歴書を用意する
転職エージェントとの初回面談の前に、職務経歴書を準備しておくことは、効果的な転職サポートを受けるための第一歩です。多くのエージェントでは事前提出を求められますが、求められなくても自主的に用意しておくことをおすすめします。
職務経歴書があると、キャリアアドバイザーは転職希望者のスキルや経験を事前に理解した上で面談に臨めるため、限られた時間内で的確なアドバイスや求人紹介ができるようになります。
面談時に用意する職務経歴書は完璧でなくても構いません。「添削してほしい」と伝えれば、多くのエージェントは喜んでアドバイスしてくれます。
何故なら、この過程自体が、転職希望者の強みや市場価値を明確にするためのステップになるためです。



面談前に簡単な職務経歴書を共有しておくことで、キャリアアドバイザーからの質問がより的を射たものになり、面談の質を高めることができます。
また、職務経歴書の作成を通して、自分自身の経験やスキルの棚卸が出来るため、転職において重視したいことの整理にもつながります。
自分の希望条件を明確に伝える
転職エージェントに希望条件を曖昧に伝えると、的外れな求人を紹介されたり、何度も確認のやり取りが必要になったりと、効率的な転職活動ができません。
希望条件を整理する際には、以下の項目別考えておくとよいでしょう。
- 譲れない条件(絶対条件)
- 優先条件(重要だが妥協可能)
- あれば理想的な条件
特に重要なのは「譲れない条件」と「妥協できる条件」を明確に区別して伝えることです。例えば「年収は少なくとも現状維持が必須だが、業界は金融以外も検討可能」というように具体的に伝えましょう。
また、単に条件を列挙するだけでなく、「なぜその条件が重要なのか」という理由も合わせて説明すると、キャリアアドバイザーは転職希望者の価値観や優先事項をより深く理解できます。



自身の希望条件が固まっていないことはよくあるし、悪いことではありません。その場合は、「絶対にやりたくないこと」だけでも明確にしておくようにしましょう。


面談前に5~10年後を見据えた中長期的キャリア設計を行う
転職エージェントとの面談では、「次の一歩」だけでなく、5〜10年後のキャリアビジョンについても考えておくことが重要です。
自分の中に明確な中長期的なキャリア設計を持っていると、単なる「求人紹介」を超えた価値ある助言をキャリアアドバイザーから受けることが可能になります。
中長期的なキャリア設計を考える際のポイントは以下の通りです。
- 将来どのようなポジションを目指したいか
(管理職、専門職、経営層など) - どの業界・分野でキャリアを構築していきたいか
- 必要となるスキルや経験は何か
- ワークライフバランスについてどう考えるか
- 収入面での目標
例えば、「将来的に経営企画部門でキャリアを築きたい」という目標があれば、その足がかりとなる求人や、必要なスキルを身につけられる環境を優先的に紹介してもらえるでしょう。
また、中長期的な視点を持っていることは、キャリアアドバイザーに「この人は計画的にキャリアを考えている」という印象を与えます。
結果として、短期的な転職成功だけでなく、長期的な成長を見据えたアドバイスを受けられる可能性が高まり、転職エージェントとの信頼関係を構築しやすくなるでしょう。



中長期的なキャリア設計が無い状況で転職してしまうと、3~5年ごとに場当たり的な転職を繰り返し、40代以降のキャリアの選択肢が大きく狭まる危険性があります。
もしも「キャリア設計に悩んでいる」「転職するべきかどうかも相談したい」という場合は、キャリアバディで専門家へご相談ください。


非公開求人を引き出す質問をする
転職エージェントの大きな魅力の一つが「非公開求人」の紹介を受けられることです。
そのため、この非公開求人の情報を効果的に引き出すには、以下のような適切な質問が必要です。
- 私のスキルや経験に合った非公開求人はありますか?
- ○○業界で今注目されている企業や、積極採用している企業はありますか?
- 競合他社で似たようなポジションの求人はありますか?
- 現在は募集していないが、今後出てくる可能性のある案件はありますか?
タイミングとしては、初回面談で自己紹介と希望条件を伝えた後や、いくつか紹介された求人について話し合った後が効果的です。
担当者との信頼関係ができていくほど、より価値の高い非公開求人の情報を得られる可能性が高まります。



自身の経歴やスキルに見合った非公開求人があれば、基本的にキャリアアドバイザーの方から求人を紹介してくれます。
ですが、「もっと紹介される求人の幅を広げたい」と考えている場合は、上記で紹介した質問例を試してみるといいでしょう。
紹介された求人には出来る限りフィードバックを行う
転職エージェントから紹介された求人に対しては、応募するかどうかに関わらず、できる限り具体的なフィードバックを返すことが重要です。
- 興味を持った点と不安に感じた点を具体的に伝える
- 「この企業のどのような点に惹かれたか」を説明する
- 応募を見送る場合は、その理由を率直に伝える
- 「もっとこういう求人があれば」という希望も添える
例えば、「この求人は業務内容に興味がありますが、通勤時間が長いため見送ります。もう少し都心に近い同様の求人があれば検討したいです」というように具体的に伝えることで、次の紹介ではより条件に合った求人を紹介してもらえる可能性が高まります。
フィードバックを丁寧に行うことは、キャリアアドバイザーにとっても「この人は真剣に検討している」という印象を与え、より積極的なサポートにつながります。
また、自分自身の転職軸を明確にする機会にもなるため、転職活動全体の質も向上するでしょう。



応募したい求人は「どこが魅力に感じたのか」、応募しない求人は「どこが難点で応募しないのか」をフィードバックすることで、希望に沿った求人を受け取りやすくなります。
働きながら転職活動をしている場合はやや大変な作業になりますが、可能な範囲で求人に目を通すようにしましょう。
押し付け求人の提案を上手に断る
転職エージェントから希望と合わない求人を勧められた場合、上手に断ることも重要なスキルです。断り方を誤るとサポートの質が低下する可能性がある一方、適切に断ることでより的確な求人紹介につながります。
押し付け求人を上手に断るための方法としては、以下のようなアプローチが効果的です。
- 感謝の気持ちを示した上で断る
- 断る理由を具体的に説明する
- 代替案や前向きな提案を示す
このように丁寧に断ることで、キャリアアドバイザーは転職希望者の希望をより正確に理解し、次回はより適切な求人を紹介してくれるでしょう。
また、関係性も良好に保つことができ、長期的な転職サポートにもつながります。



くれぐれも、「勧められたから」「断れなかったから」という理由で求人へ応募することのないようにしましょう。
応募書類添削や面接対策をしてもらう
転職エージェントの無料サービスの中でも特に価値が高いのが、応募書類の添削や面接対策です。これらのサービスを効果的に活用することで、選考通過率を大幅に高めることができます。
転職エージェントの経験豊富なアドバイザーは、数多くの転職成功事例を見ており、求職者の経歴やスキルの効果的な伝え方を熟知しています。積極的に質問し、アドバイスを求めることで、転職成功の確率を高めるようにしましょう。



転職エージェントに登録することで、応募書類の添削や面接対策は完全無料で受けられます。
少しでも採用率を上げるためにも、エージェントと共に徹底した対策をするようにしましょう。
面接前に面接官の情報をもらう
企業面接の前に、転職エージェントから面接官に関する情報を得ることは、準備を効果的に進める上で非常に有効です。面接官の特徴や傾向を事前に把握することで、対策の焦点を絞り、印象を良くすることが可能になります。
例えば、技術力・スキル重視の面接官であれば具体的な技術スキルや実績を強調し、人柄重視の面接官であれば人間性やチームでの協働経験を中心に話す準備をするなど、戦略的なアプローチが可能になります。



既に採用実績があるエージェントの場合、面接官の特徴や質問の傾向を把握しているケースがあるため、積極的に情報をもらうようにしましょう。
これに対し、もしも面接官や採用担当者、採用される人材の傾向等の情報を持ってない場合、その転職エージェントを経由して応募するメリットは薄くなるといえるでしょう。
面接後にフィードバックを受ける
面接が終わった後、転職エージェントに詳細なフィードバックを依頼することは、転職成功への重要なステップです。多くの場合、企業は面接に対する所感を正直には伝えてくれませんが、エージェントを通じれば、より具体的な評価や改善点を知ることができます。
面接後のフィードバックで確認すべきポイントは、以下の通りです。
- 企業からの全体的な評価
- 良かった点と改善すべき点
- 特に印象に残った回答や質問
- 次回面接(ある場合)での注意点や対策
このフィードバックには二つの大きな価値があります。一つは、次の選考ステップや他社の面接に活かせること。
もう一つは、同じ企業で次回面接がある場合、前回の課題を克服した姿勢を示せることです。
例えば「前回の面接では具体的な成果を数字で示せていなかった」というフィードバックを受けた場合、次回は数値化した実績を準備しておくといった対策ができます。フィードバックの内容を真摯に受け止め、次に活かす姿勢を見せることで、転職成功率を高めることができるでしょう。



転職エージェントの担当者は、面接官に対して「候補者に対する評価」を確認しています。
この面接に対するフィードバックを受けることで、その後の転職活動に活かすことができるでしょう。
ただし、場合によっては耳が痛い意見を聞く可能性があるため、あらかじめ心の準備をしておくようにしましょう。
転職エージェントの裏事情を逆手に取る5つの活用法
転職エージェントの裏事情を知ったうえで、その事情を逆手に取るおすすめ活用方法は以下の通りです。
これらの方法を実践することで、一般的な求職者よりも一歩進んだサービスを受け、理想の転職を実現するための可能性を広げましょう。
それぞれ詳しく解説していきます。
複数の転職エージェントを効果的に使い分ける
転職エージェントは一社だけでなく、複数社を併用することで転職活動の幅と質を大きく向上させることができます。
エージェントごとに得意分野や保有している求人情報に違いがあるため、複数利用することで選択肢が広がります。
複数のエージェントを利用する際の注意点としては、スケジュール管理が煩雑になることが挙げられます。
面接日程の調整や書類提出などが重なると混乱しやすいため、カレンダーツールなどで一元管理することをおすすめします。また、どのエージェントからどの企業を紹介されたかを記録しておくことも重要です。



複数の転職エージェントに登録することで、自身の市場価値を正確に測れることに加え、転職活動のセカンドオピニオンも得やすくなる点がメリットといえます。
転職エージェントの無料サービスを最大限活用する
転職エージェントに登録することで、様々な転職サポートサービスを無料で受けることができます。
- 応募書類(履歴書・職務経歴書)の添削・助言
- 面接対策・模擬面接
- 経歴やスキルに見合った求人の紹介
- 年収などの条件交渉の代行
前述したように、転職エージェントは「採用時に企業から成功報酬を受け取る」というビジネスモデルです。
そのため、「無料だと悪い…」と遠慮することなく、最大限に活用して転職活動に活かすようにしましょう。



「転職成功を目指す」という点において、求職者と転職エージェントは利害が一致するパートナーといえます。
最大限に活用し、希望企業への採用率を高めるようにしましょう。
内定獲得後に転職エージェントを通じて条件交渉する
入社後の条件交渉を代行してもらえる点は、転職エージェントを活用する大きなメリットの一つです。この段階で適切な交渉を行うことで、年収アップや好条件での入社が可能になることがあります。
自分で企業に直接「もっと給料を上げてほしい」と言うのは難しいものですが、エージェントを介せば「候補者の市場価値からすると、もう少し条件面での考慮をいただけないか」といった形で交渉が可能になります。
具体的な交渉内容としては、基本給だけでなく、入社時期、役職、勤務条件(リモートワークの頻度など)といった幅広い項目が対象となります。
特に転職エージェントは企業からの紹介手数料が年収に連動するため、年収交渉には積極的に協力してくれることが多いのです。



ただし、条件交渉の際は「この条件であれば必ず入社します」という意思を示すことも重要です。
何故なら、希望条件が通ったにもかかわらず内定を辞退することになると、採用企業と転職エージェントの苦労が報われず、信頼を損なう可能性があるためです。
ただし、他企業で並行して選考や条件交渉が進んでいる場合は、その内容を踏まえてオファー承諾を検討しましょう。
転職エージェントのキャリアアドバイザーを味方につける
キャリアアドバイザーは単なるサービス提供者ではなく、転職活動における重要なパートナーです。転職エージェントの担当者を味方につけることで、より質の高いサポートを引き出し、転職成功の可能性を高めることができます。
キャリアアドバイザーを味方につけるための効果的な方法は以下の通りです。
- 誠実なコミュニケーションを心がける
- 面接や求人紹介に対して具体的に感謝を伝える
- 連絡や質問に対しては可能な限り早く返信する
- 自分の転職への本気度を積極的な姿勢で示す
- 紹介された求人へフィードバックを丁寧に返す



キャリアアドバイザーは転職の専門家である前に、生身の人間です。
そのため、「この人のために頑張りたい」と思わせることができれば、非公開求人の優先的な紹介や、より丁寧な面接対策など、通常以上のサポートを期待できるでしょう。
転職エージェントの裏事情を踏まえた利用の注意点
転職エージェントは強力な味方になり得る一方で、そのサービスを最大限に活用するためには、いくつかの注意点を押さえておく必要があります。具体的な注意点は以下の通りです。
これらの注意点を意識することで、転職エージェントとのミスマッチを避け、効率的に転職活動を進めることができるでしょう。
また、自分自身のキャリアを主体的に考え、エージェントからの情報やアドバイスを上手に取り入れるためにも重要な視点となります。
それぞれ詳しく解説していきます。
目的に合った転職エージェントに登録する
転職エージェントは大きく「総合型」と「特化型」に分けられます。総合型エージェントは幅広い業界・職種の求人を取り扱う一方、特化型エージェントは特定の業界・職種、あるいは転職希望者の属性に特化したサービスを提供しています。
自分の目的に合ったエージェントを選ぶことで、より効率的なサポートを受けられます。
目的に合ったエージェント選びのポイントは以下の通りです。
- •転職の目的に合った転職エージェントを選ぶ
-
キャリアアップ、年収アップ、ワークライフバランス改善などを確認
- 自分の経歴に合う転職エージェントを選ぶ
-
管理職経験や専門性の有無、現在の年齢や年収などを確認
- •エージェントの得意分野を調査する
-
得意領域の業界・職種、年代層、年収帯など
例えば、ハイクラス向けエージェントに若手人材が登録しても、適切な求人がなければ十分なサポートは期待できません。
最初から「このエージェントだけ」と絞り込むのではなく、まずは自分の条件に近そうなエージェントを2〜3社選び、実際に話を聞いた上で相性の良いところを見極めるというアプローチがおすすめです。



特定の職種・業界で仕事を探している場合であっても、選択肢を広げるためには、総合型・特化型それぞれ1社以上登録することがおすすめです。
転職見込みが薄いとサポートが不十分になる可能性がある
転職エージェントは基本的に「成果報酬型」のビジネスモデルです。
そのため、転職成功の可能性が低いと判断された求職者は、優先順位が下がり、サポートが手薄になる傾向があります。この現実を理解した上で、どのように対処すべきかを考えましょう。
転職成功の見込みが低いと判断される主な要因としては、以下のようなものが挙げられます。
- 市場で需要の低いスキルや経験しか持っていない
- 希望条件(年収、勤務地、職種など)と転職市場の乖離が大きい
- 転職意欲が低い、または迷っている様子が見られる
- 経歴と希望ポジションのミスマッチがある
こうした状況を改善するためには、まず自分の市場価値を客観的に評価し、必要に応じて条件の見直しや柔軟性を持つことが重要です。
例えば「絶対に年収アップしたい」という姿勢ではなく、「キャリアアップのためなら現状維持も検討可能」といった柔軟性を示すことで、紹介可能な求人の幅が広がります。
また、転職意欲を明確に伝えることも大切です。「今すぐにでも転職したい」「真剣に転職を考えている」という姿勢を示すことで、キャリアアドバイザーからのサポートも積極的になりやすくなります。



自分自身の転職意欲や市場価値を、まずはキャリアアドバイザーへ伝えることを心がけましょう。
経歴詐称は絶対にNG
転職活動の際は、「内定が欲しい」「早く転職先を決めたい」という気持ちから、経歴やスキルを実際より良く見せようとする誘惑に駆られることがあるかもしれません。
経歴詐称が発覚した場合のリスクは以下の通りです。
- 選考途中で発覚した場合は即座に不採用となる
- 入社後に発覚した場合は懲戒解雇となる可能性がある
- 転職エージェントとの信頼関係が崩れる
経歴詐称には、学歴や職歴の偽りだけでなく、実際より関わった程度の低いプロジェクトの貢献度を過大に表現したり、使用経験のないツールやスキルを「使える」と申告したりすることも含まれます。
経歴に自信がない場合は、誤魔化すのではなく、むしろその点を率直に認めた上で、学習意欲や成長志向をアピールする方が効果的です。



経歴詐称して入社しても、「いつかバレてクビになるかも」と怯えて仕事をすることになってしまいます。
転職活動は新たなスタートを切る機会です。嘘や誇張ではなく、誠実に自分の強みと課題を伝え、信頼関係に基づいた転職活動を心がけましょう。
キャリアアドバイザーの話を鵜呑みにしない
キャリアアドバイザーは転職市場の専門家ですが、助言やアドバイスを無批判に受け入れるのではなく、自分で検証し判断することが重要です。
特に注意すべきは、「今すぐ決めないと内定が取り消されるかもしれない」「この条件が最善だ」といった急かす言葉です。こういった状況では一度冷静になり、「検討する時間をいただけますか」と伝え、自分のペースで判断することが大切です。
仕事のできるキャリアアドバイザーの場合、求職者の質問に対して誠実に回答し、情報の出所も明らかにしてくれます。また、「わからない」ことは「わからない」と正直に伝え、確認してから回答する姿勢も信頼の目安となります。
キャリアアドバイザーの助言は参考意見として尊重しつつも、最終的な判断は自分自身の価値観や優先順位に基づいて行うことが、後悔のない転職への道筋となるでしょう。



転職は大きなキャリアの転機のひとつです。
キャリアアドバイザーの話を鵜呑みにして振り回されないように、最終的には自分自身で判断するようにしましょう。
メールや電話の返信は早めに対応
転職エージェントからの連絡に対する返信の速さは、転職に対する意欲や真剣さを示す重要なシグナルとなります。
迅速な対応は、キャリアアドバイザーが優先的にサポートする動機づけとなり、結果的に質の高いサービスにつながります。
- メールの返信は基本的に24時間以内、可能であれば当日中に行う
- 返信できない場合は、簡単に「確認しました、明日までに返信します」など一報を入れる
- 電話に出られなかった場合は、着信確認後できるだけ早くかけ直す
- 忙しい時期は事前に「○日から○日まで対応が遅れる可能性がある」と伝えておく
返信が遅いと、キャリアアドバイザーは「転職への意欲が低い」「他のエージェントと契約した」などと判断し、サポートの優先度を下げる可能性があります。特に競争率の高い求人の場合、返信の遅れが選考機会を逃す原因になることも珍しくありません。
一方で、常に即レスを強いられるわけではありません。平日の業務時間内の対応が基本で、夜間や週末の返信は必須ではありません。ただし、選考が佳境に入っている時期には、可能な限り迅速な対応を心がけることで、チャンスを逃さないようにしましょう。



転職エージェントにとって、選考が進んでいる候補者の連絡遅延は大きなストレスになります。
そのため、可能な範囲で迅速にレスポンスを返すことで、担当キャリアアドバイザーとの信頼関係にもつながるでしょう。
担当キャリアアドバイザーと相性が悪い場合は変更を依頼する
転職エージェントを利用する上で、担当キャリアアドバイザーとの相性は非常に重要です。相性が悪いと感じた場合は、遠慮せずに担当変更を依頼することが、より良い転職活動につながります。
担当者との相性が悪いと判断できるサインとしては、以下のようなものがあります。
- 希望条件や転職の軸を何度説明しても理解してもらえない
- 強引に特定の企業や業界への応募を勧められる
- 質問に対して具体的な回答が得られない
- 返信や連絡が著しく遅い、または不十分
- 話していて不快感や違和感を覚える
担当変更を依頼する際のポイントは、感情的にならず、建設的な理由を伝えることです。
例えば「私の希望条件やキャリアプランについて、もう少し別の視点からのアドバイスもいただきたいと思い、担当変更をお願いできないでしょうか」といった伝え方が効果的です。特定の担当者の悪口を言うのではなく、あくまでより良いサポートを求めているという姿勢を示しましょう。
多くの転職エージェントでは、担当変更の依頼は珍しいことではなく、対応してくれるケースがほとんどです。ただし、担当変更後も同様の問題が続くようであれば、そのエージェント自体が合っていない可能性もあります。その場合は、別のエージェントも併用することを検討しましょう。



転職活動は人生の重要な岐路です。遠慮して不十分なサポートを受け続けるよりも、自分に合った担当者を見つけることで、より充実した転職活動が可能になります。
担当変更は「わがまま」ではなく、転職活動の結果をいいものにするための積極的な選択と考えましょう。
>転職エージェントの賢い活用方法を元キャリアアドバイザーが解説!


信頼できる転職エージェントの見極め方
転職エージェントは数多く存在しますが、その中から自分に合った信頼できるエージェントを選ぶことが、転職成功への第一歩です。
信頼できる転職エージェントの見極める方法は以下の通りです。
それぞれ詳しく解説していきます。
自分が求める求人が充実しているか
転職エージェント選びの最も基本的かつ重要なポイントは、自分が求める求人が充実しているかどうかです。どんなに対応が良くても、希望する求人がなければ意味がありません。
特に注目すべきは求人の「質」です。単純な求人数だけでなく、経験やスキルに適した求人、キャリアアップにつながる質の高い求人がどれだけあるかが重要になります。
また、求人の鮮度も重要なチェックポイントです。「この求人はいつから出ているものですか?」と質問し、古い求人ばかりが紹介されるようであれば、新しい求人の開拓力に疑問が残ります。
初回面談時に「具体的にどのような求人があるか知りたい」と伝え、実際の求人票や求人概要を複数見せてもらうことで、そのエージェントが持つ求人の質と量を具体的に判断することができます。
自分の希望条件と合致する求人が豊富にあるエージェントを選ぶことが、効率的な転職活動の第一歩となるでしょう。
転職したい業界への専門的な知見があるか
転職エージェントが希望業界について深い知識を持っているかどうかは、提供される情報やアドバイスの質に直結します。
業界への専門的な知見があるエージェントは、表面的な求人情報だけでなく、業界の動向や企業の内部事情、キャリアパス設計など、より価値ある情報を提供できます。
例えば、IT業界であれば元エンジニアやIT企業出身者、金融業界であれば銀行や証券会社の出身者など、実際に業界で働いた経験を持つアドバイザーは、より実践的なアドバイスを提供できます。
「この業界でのご経験はありますか?」「これまで何人くらいの方をこの業界に転職させてきましたか?」といった質問を通じて、担当者の専門性を確認することが有効です。業界特有の専門用語を理解しているか、業界内のネットワークを持っているかなども、専門性を判断する重要な指標となります。
特に専門性の高い職種(エンジニア、医療、金融専門職など)への転職を目指す場合は、その分野に特化したエージェントを選ぶことで、より的確なサポートを受けられる可能性が高くなるでしょう。



特定の業界・職種の経験がある場合や、当該業界の転職支援歴が長い担当者は、専門的な知見を交えた転職サポートが期待できます。
転職エージェントによっては、業界経験・転職支援いずれの経験も浅い担当者がつく場合もあるため、注意しておきましょう。
親身になってサポートしてくれるか
転職エージェントのサポート姿勢は、転職活動の質と成功率に大きく影響します。
特に初回面談は、そのエージェントのサポート姿勢を判断する重要な機会です。どんなキャリアを築きたいですか?」「なぜ転職を考えているのですか?」といった質問を通じて、深く理解しようとする姿勢が見られるかどうかに注目しましょう。
また、口コミや評判も参考になります。SNSや第三者のWEBサイトでエージェント名を調べ、実際の利用者の声を確認することで、サポートの質をある程度判断できます。その際は、以前は評判が悪くても、最近サービスが改善されているケースもあるため、特に直近の口コミをチェックするようにしましょう。



信頼できるエージェントは、「とにかく転職させる」という短期的な視点ではなく、「キャリア形成を長期的にサポートする」という姿勢を持っています。
場合によっては「今は転職のタイミングではない」とアドバイスすることもあるでしょう。このような誠実さも、親身なサポートの重要な指標となります。
担当者のレスポンスは早いか
転職活動においては、情報のタイミングや迅速な対応が非常に重要です。担当者のレスポンスの速さは、エージェントの信頼性を測る重要な指標の一つと言えるでしょう。
レスポンスの速さを確認する簡単な方法としては、初回登録後の対応を見ることが挙げられます。転職サイトに登録した後、どれくらいの期間で連絡があるか、また最初のメールへの返信がどれくらい早いかをチェックしましょう。
ただし、レスポンスの「速さ」だけでなく「質」も重要です。形式的な早い返信よりも、少し時間がかかっても内容の充実した返信の方が価値があることもあります。
理想としては、重要な質問には当日中に少なくとも「確認しました、詳細は明日お伝えします」といった一報があり、その後しっかりとした回答が来るようなエージェントが望ましいでしょう。
特に複数社から内定をもらっている段階や、重要な面接を控えている時期など、クリティカルな場面での対応の速さは非常に重要です。そのような時の対応を見れば、そのエージェントの信頼性が明確になるでしょう。
求人紹介だけではなくキャリア相談にも乗ってくれるか
優れた転職エージェントは、単に求人を紹介するだけでなく、中長期的なキャリア形成についても考慮したサポートを提供してくれます。
また、キャリアコンサルタントの資格(国家資格のキャリアコンサルティング技能士など)を持つアドバイザーがいるエージェントも、キャリア支援の質が高い傾向があります。初回面談時にアドバイザーの資格や経験についても確認してみると良いでしょう。
転職は単なる「就職先の変更」ではなく、キャリア形成の重要なステップです。目先の条件だけでなく、長期的な視点からのアドバイスを提供してくれるエージェントを選ぶことで、より満足度の高い転職を実現できるでしょう。



転職エージェントに報酬を支払うのはあくまで企業側というビジネスモデル上、残念ながら、転職希望者の利益相反になるアドバイスをする転職エージェントも一部にはいるようです。
そんな中において、中長期的な視点で見たキャリアへの助言や求人の紹介をしてくれる転職エージェントは貴重な存在といえるでしょう。
フラットなキャリア相談をしたい場合は、キャリアバディでキャリアコンサルタントへ相談しましょう!


転職エージェントの裏事情まとめ
本記事では、転職エージェントの裏事情から、それを理解した上での効果的な活用法、そして信頼できるエージェントの見極め方まで解説してきました。
転職エージェントは「企業から成功報酬を得る」というビジネスモデルで運営されており、これが様々な裏事情の源泉となっています。
面談を担当するキャリアアドバイザーには目標設定があり、転職可能性の高い人ほど優先的にサポートされる傾向があります。サポートの質はアドバイザーによって差があり、希望と異なる求人を紹介されたり、内定承諾を急かされたりすることもあります。
その中で信頼できるエージェントを見極めるためには、求人の充実度、業界知識の深さ、サポートの丁寧さ、レスポンスの速さ、キャリア相談の質などを総合的に判断することが大切です。
転職エージェントは適切に活用すれば、転職活動を大きく加速させる強力なパートナーとなります。裏事情を知ることで不安や疑問を感じるかもしれませんが、それは決してネガティブな情報ではありません。むしろ、エージェントの行動原理を理解することで、より効果的にサービスを活用し、理想の転職を実現するための知恵となります。
転職エージェントをただのサービス提供者としてではなく、キャリアを共に考えるパートナーとして捉えることで、その価値を最大限に引き出すように心がけましょう。



