基本情報技術者試験の難易度と合格率は?効率的な勉強法やメリットまで徹底解説

基本情報技術者試験の難易度はどれくらい?効率的な勉強法やメリットまで徹底解説
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基本情報技術者試験はI Tエンジニアの登竜門とも言われる資格であり、IT業界を目指す人に高い人気を誇ります。

そのため、基本情報技術者試験の難易度がどれくらいなのか気になる方も多いでしょう。

当記事では、基本情報技術者試験の難易度について詳しくすると共に、効率良い勉強法や基本情報技術者試験のメリットまでご紹介します。

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目次

基本情報技術者試験とは

基本情報技術者試験はIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が運営する国家試験である情報処理技術者試験の試験区分の一つです。

受験することでITに関する基本知識や技能を習得できます。また、情報分野に加えてマネジメント分野や経営・管理分野の問題も出題されるため、IT業界で活躍するために必要な知識を包括的に身につけることができるのです。

2023年度の累計受験者数は121,611人となっており、IT業界への登竜門として人気がある資格といえます。

年度応募者数受験者数合格者数合格率
2023年度140,774121,61157,27847.1%
2023年度基本情報技術者試験の受験状況
参照:独立行政法人情報処理推進機構「情報処理技術者試験統計資料」

2023年4月に試験内容が大きく変更

基本情報技術者試験は2023年4月から新制度へ移行し、試験内容が大きく変更しました。旧制度と新制度の大きな違いは、採点方法がIRT(Item Response Theory)方式になったことです。

これまでの1問1点の配点に対し、IRT方式の配点は正解率が高い問題は配点が低くなり、正解率が低い問題は配点が高くなる採点方式です。

基本情報技術者試験は出題内容がランダムであり、受験者によって難易度が異なるという課題がありました。この課題を解決するため、IRT方式が導入されたのです。

その他の主な変更点も以下表にまとめましたので、受験を検討している人は参考にしてください。

変更前変更後
科目名称午前試験/午後試験科目A試験/科目B試験
試験実施日上期(4~5月)・下期(10~11月)通年実施
出題形式午前試験
試験時間:150分
出題数:80問
解答数:80問
 
午後試験
試験時間:150分
出題数:11問
解答数:5問
※選択問題なし
科目A試験
試験時間:90分
出題数:60問
解答数:60問
 
科目B試験
試験時間:100分
出題数:20問
解答数:20問
※選択問題なし
出題範囲
(午前試験/科目A試験)
変更なし
出題範囲
(午後試験/科目B試験)
「情報セキュリティ」と「データ構造およびアルゴリズム(疑似言語)」の二つの分野を中心とした構成に変更
2023年4月の基本情報技術者試験の主な変更点
参照:IPA「情報処理技術者試験における出題範囲・シラバス等の変更内容の公表について」

試験内容

基本情報技術者試験はコンピュータに表示された問題を解答するCBT(Computer Based Testing)方式で実施されます。

科目A試験と科目B試験の2つに分かれており、科目A試験は試験時間90分、科目B試験は試験時間100分で、いずれも1000点満点で合格基準点は600点以上となります。

以下に、科目A試験と科目B試験の特徴をそれぞれご紹介します。

科目A試験

科目A試験は出題数60問の四肢択一式で、テクノロジ系(41問)、マネジメント系(7問)、ストラテジ系(12問)の3分野から出題されます。

科目A試験の出題範囲と問題数
  • テクノロジ系:41問
  • マネジメント系:7問
  • ストラテジ系:12問

合格するためには大部分を占めるテクノロジ系はもちろん、マネジメントや経営・会計分野まで幅広く網羅する必要があります。

出題範囲は広いものの、問題は基礎知識を問う内容が多い点が科目A試験の特徴です。

科目B試験

科目B試験は出題数20問の多肢選択式で、「アルゴリズムとプログラミング」「情報セキュリティ」の2分野から出題されます。

出題割合は「アルゴリズムとプログラミング」が8割、「情報セキュリティ」が2割であり、出題範囲は以下の通りです。

科目B試験の出題範囲
  • プログラミング全般
  • プログラミングの基本要素
  • データ構造及びアルゴリズム
  • プログラミングの諸分野への適用
  • 情報セキュリティの確保

参照:IPA「情報処理技術者試験における出題範囲・シラバス等の変更内容の公表について」

科目B試験は応用力を問われる問題が多く、合格するためには基礎をしっかりと理解しておくのが重要です。

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基本情報技術者試験の難易度はどれくらい?

年間10万人以上が受験し、IT業界を目指す上で登竜門となっている基本情報技術者試験ですが、計13ある情報処理技術者試験の中ではレベル2に位置付けられています。

試験名の通り受験者には「基礎的なレベル」が求められており、これだけ聞くと簡単そうに思えますが、実際どれくらい難しいのでしょうか。

ここでは、基本情報技術者試験の難易度を合格率の推移や、他の情報技術者試験との比較などによって説明します。

基本情報技術者試験の合格率の推移

次に基本情報技術者試験の過去10年の合格率の推移を見ていきます。

試験年度合格率
2014年23.7%
2015年25.8%
2016年26.6%
2017年22.1%
2018年25.6%
2019年25.7%
2020年48.1%
2021年40.7%
2022年37.4%
2023年47.1%
2014年〜2023年における基本情報技術者試験の合格率の推移
参照:独立行政法人情報処理推進機構「統計情報(基本情報技術者試験)」

20245~2019年試験は合格率22~27%を推移していましたが、2022年以降は48.1%と大幅に上昇しました。

これは、新型感染症が流行した2020年度試験は受験者数が落ち込み、結果的に試験優先度の高い受験生が中心だったため合格率が高まったのこと推測されます。

その後、2023年度も合格率47.1%と高い数字となっており、これは採点方法がIRT(Item Response Theory)方式が採用されたことや、試験が通年受験可能になったことで自身の好きなタイミングで挑戦できるようになったことが影響していると推測されます。

そのため、今後も合格率は40%以上の水準が続くことが予測され、この数字を見ると基本情報技術者取得の難易度は決して高くないことが分かります。

ITパスポート試験と基本情報技術者試験の難易度と合格率を比較

基本情報技術者試験とよく比較されるI Tパスポート試験は、IT利用者の立場からのスキルが問われるIT初心者向けとして人気がある試験です。

ITパスポート試験と基本情報技術者試験の主な違いは出題内容です。基本情報技術者試験ではITエンジニアを志す人にとって基礎的なIT知識が出題されるのに対し、I Tパスポート試験では全ての社会人にとって必要なIT知識が出題されます。

そのため、ITパスポート試験の方が専門性の低い基礎的な問題が出題されます。

以下表は基本情報技術者試験とITパスポートの2023年試験の合格率比較です。

年度応募者数受験者数合格者数合格率
基本情報技術者試験140,774121,61157,27847.1%
ITパスポート297,864265,040133,29250.3%
2023年度基本情報技術者試験とITパスポートの合格率比較
参照:独立行政法人情報処理推進機構「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表(平成21年度春期以降)」
参照:IPA「ITパスポート試験統計情報」

ITパスポート試験の合格率は例年50%以上を推移(2023年合格率50.3%)しており、ITパスポート試験と基本情報技術者試験を比較すると、基本情報技術者試験の方が難易度は高いといえるでしょう。

応用情報技術者試験と基本情報技術者試験の難易度と合格率を比較

応用情報技術者試験はその名の通り、基本情報技術者試験よりもITの応用知識が問われる試験です。

出題内容は基本情報技術者試験と重複することもありますが、システム開発に関連する業務の基礎知識やIT戦略の立案・コンサルティングなど、より発展した内容が出題されます。

また、基本情報技術者試験が全てマークシートで解答するのに対し、応用情報技術者試験はマークシートに加えて記述式で解答しなければならない問題もあり、高い理解度が求められます。

また、応用情報技術者試験は合格率も低く、例年20%台を推移しています。

年度応募者数受験者数合格者数合格率
基本情報技術者試験140,774121,61157,27847.1%
応用情報技術者試験105,57170,10317,55825.0%
2023年度基本情報技術者試験とITパスポートの合格率比較
参照:独立行政法人情報処理推進機構「情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表(平成21年度春期以降)」

このように、出題内容から求められるレベルや合格rtの実績をみると、応用情報技術者試験の方が基本情報技術者試験よりも難しいことが分かります。

そのため、どちらかを受験するか迷っている人はまず基本情報技術者試験を受け、合格してから応報情報技術者試験を受けるようにしましょう。

難易度はやや高めだがしっかり勉強をすれば独学でも合格できる

基本情報技術者試験はIRT方式の導入などによって合格率が高くなり、以前よりも受けやすい試験になりました。

それでも2023年の合格率は47.1%であり、半数以上の人が不合格になっているため、難易度はやや高いと結論づけられるでしょう。

しかし、情報処理技術者試験では2番目に簡単であり、IPAの公式サイトには過去問題(以下リンクを参照)も公開されているため、しっかり勉強すれば独学での合格も十分可能です。

参照:独立行政法人情報処理推進機構「過去問題」

基本情報技術者試験に必要な勉強時間の目安

基本情報技術者試験はそれほど難易度が高くなく、しっかり勉強すれば独学でも十分合格を狙えます。

しかし、しっかり勉強をするためにどれくらい時間をかける必要があるかわからない方も多いことでしょう。

そこで、以下では基本情報技術者試験を合格するために必要な勉強時間の目安を初心者とIT知識がある人に分けて解説します。

基本情報技術者試験に必要な勉強時間の目安

初心者の勉強時間の目安

I Tに馴染みが薄い業界で働いている社会人や文系の学校が学部で勉強している学生など、ITの基礎知識がない初心者が基本情報技術者試験の合格ライン到達に必要な勉強時間の目安は200時間程度です。

基本情報技術者試験はI Tエンジニアを目指す人向けの基礎知識が幅広く出題されるため、覚える内容が多くてまとまった時間を確保しなければなりません。

200時間の勉強時間を目安に考えると、1日2〜3時間の勉強時間を確保すれば、約2〜3ヶ月で基本情報技術者試験合格ラインに到達できる計算となります。

IT知識がある人の勉強時間の目安

IIT業界で働いている社会人や、IT系の専門学校に通う学生など、I Tの基礎知識がある人の基本情報技術者試験合格ライン到達に必要な勉強時間の目安は50時間ほどです。

基礎情報技術者試験はその名称の通りI Tエンジニア向けの基礎的な知識を問う問題が出題されます。

そのため、会社や学校でITの基礎知識を身につけている場合は既に知っていることも多く、初心者よりもかなり短い勉強時間で合格できる可能性が高いです。

IT知識を既に持っている人に必要な勉強時間の目安は50時間とすると、1日1〜2時間ほど勉強すれば、1〜2ヶ月で基本情報技術者試験に合格できるレベルになります。

基本情報技術者試験の効果的な勉強方法

基本情報技術者試験に合格するためには、自分のスキルに見合った勉強時間だけでなく効果的な勉強方法を知ることも重要です。

そこで、ここでは基本情報技術者試験に合格するために効果的な3つの勉強方法をご紹介します。

基礎的なIT知識を理解する

繰り返しになりますが、基本情報技術者試験ではITエンジニアを目指す人向けの基礎知識が多く出題されます。

そのため、まずは基礎的なI T知識を抑えるようにしましょう。特にIT初心者の方は参考書やテキストを何度も読み、記載されているI T用語は全て分かるようになっておいた方が良いです。

基礎的な知識が身につけられれば、科目B試験で出題される「情報セキュリティ」「データ構造およびアルゴリズム(疑似言語)」などの発展的な内容も理解しやすくなります。

過去問題を繰り返し多く解く

過去問題を繰り返し多く解くのも合格するために重要な勉強方法です。2023年4月に試験内容が大きく変更された基本情報技術者試験ですが、科目A 試験は試験範囲が変更されていません。

そのため、過去問題を繰り返し多く解いて、出題傾向や頻出問題を理解しておけば効率よく試験対策をすることができるのです。

また、科目A試験の内容をしっかり理解して基礎が身につけられれば、応用問題の科目B試験も解けるようになっていきます。

科目B試験は2023年4月に出題範囲が「情報セキュリティ」「データ構造およびアルゴリズム(疑似言語)」に変更され、過去問題が少ないもののIPAが「サンプル問題」を公開(以下参照)しています。

参照:参照:独立行政法人情報処理推進機構「基本情報技術者試験科目Bサンプル問題」

このサンプルやテキスト・参考書に掲載されている科目Bの模擬試験を解けば、十分な試験対策ができます。

通信講座を利用する

基本情報技術者試験はしっかり勉強すれば独学で合格することも可能ですが、より効率的に勉強を進めたい場合は通信講座を利用するのもおすすめです。

通信講座は段階を踏んでしっかり学習できるカリキュラムが整っており、IT初心者の人でも着実に理解しながら勉強を進めることができます。

試験勉強の過程で不明な点があっても講師に質問することもできるため、IT初心者の人には特にオススメです。

スケジュールを組むのが苦手な人や一人では合格できる自信がない人は通信講座を利用して試験対策することがおすすめです。

科目A試験免除制度に対応している通信講座もある

初心者でも一から理解できるカリキュラムや不明点を講師に質問できることに加え、科目A免除制度が受けられることも通信講座を利用するメリットの一つです。

科目A試験免除制度とはIPAが認定したeラーニングや講座の修了者だけが「科目A試験免除に係る終了試験」を受験できる制度です。

参照:参照:独立行政法人情報処理推進機構「科目A試験免除制度 基本情報技術者試験(FE)」

この制度を利用して免除試験に合格すれば、以降1年間の科目A試験が免除され、本番の試験では科目B試験のみを受験すればよくなります。

そのため、通信講座を利用する際はその講座が科目A試験免除制度に対応しているか確認するのをおすすめします。

基本情報技術者試験に独学で合格したい人におすすめの勉強方法

「受験にかかる費用をできるだけ安く抑えたい」「自分のペースで勉強したい」などの理由から、基本情報技術者試験を独学で勉強したい人もいることでしょう。

そのような人のために、基本情報技術者試験に独学で合格するのにおすすめの4つの勉強方法をご紹介します。

学習スケジュールを作成する

独学で基本情報技術者試験を勉強する場合、まず学習スケジュールを作成するようにしましょう。

試験当日から逆算し、IT初心者の人は勉強時間が200時間のスケジュール、IT知識がある人は勉強時間が50時間を目安に試験対策を行うスケジュールを組むようにしましょう。

いずれにしても長期間のスケジュールになるため、計画の作成と進捗状況の確認は必須です。1週間ごとに振り返りを行い、予定通り学習を進められているか確認しましょう。

科目A試験は質より量を意識して繰り返し解く

科目A試験はITの基礎知識が幅広く出題され、解答を暗記すれば十分合格点が狙えるため、質より量を意識し、参考書やテキストを繰り返し解くことを意識しましょう。

また、科目A試験は問題数が60問であるのに対して試験時間は90分しかなく、問題文を読んだらすぐに解答できるくらいでなければ時間が足りません。そのため、回答の正答率と同様に「回答の速度」が重要になるため、試験勉強の最から速度を意識する櫃余殃があります。

なお、科目A試験では「テクノロジ系」「マネジメント系」「ストラテジ系」の3分野から出題されます。全ての分野で70%以上正解できるようになるまで繰り返し問題を解くようにしてください。

科目B試験は重点分野の「データ構造およびアルゴリズム(擬似言語)」をマスターする

科目B試験は出題数20問のうち、16問を占める「データ構造およびアルゴリズム(疑似言語)」をマスターするように意識しましょう。

この分野は科目A試験対策で暗記した内容を応用させた問題が出題されるため、まずは科目A試験対策を終えてから取り掛かることをおすすめします。

問題を暗記するのではなく、理解に時間をかけることを意識し、参考書やテキストの解説をじっくり読んで自分の理解度を確認しながら学習を進めるようにしてください。

「データ構造およびアルゴリズム(疑似言語)」は基本情報技術者試験の中で最も難易度が高く、独学者が挫折しやすいポイントです。

そのため、どうしても一人では学習を進めるのが難しいと感じたら、この分野のみ通信講座を利用するのもおすすめです。

なお、もう一つの出題分野である「情報セキュリティ」は暗記科目であるため、科目A試験のように何度も繰り返し解くのが重要となります。

理解度や出題傾向の確認のため過去問題を中心に勉強する

参考書やテキストに加え、自身の理解度や出題傾向の確認のため、過去問題も繰り返し解くようにするのも重要です。

過去問題を解くことで苦手な分野や理解度の低い分野がわかり、それらの分野を重点的に勉強することで合格の可能性を高めることができます。

IPAが提供している以下ページから過去問題を解くことができますので、学習の際は活用してください。

参照:参照:独立行政法人情報処理推進機構「過去問題」

基本情報技術者試験に合格するメリット

IT業界を目指す人の登竜門として知られる基本情報技術者試験ですが、そもそも合格するとどのようなメリットがあるか気になる人も多いのではないでしょうか。

そこで、以下では基本情報技術者試験に合格する5つのメリットをご紹介します。

基礎的なIT知識を習得できる

基本情報技術者試験はITに関する基本的な内容が出題されるため、合格することによって基礎的なIT知識を習得できます。

基礎的なIT知識を体系的に学ぶことができるため、基本情報技術者試験で得た知識はIT業界で働く上で大いに役立つことでしょう。

プログラマーやシステムエンジニア、Webデザイナーやサーバーエンジニアなどを目指す人だけではなく、ITコンサルタントやIT関連の転職エージェント等で働く人におすすめの資格です。

また、テクノロジ系に加えてマネジメント系や経営・管理系の知識も身につけることができます。そのため、すでにIT業界で働いている人でも知らなかった知識を学ぶことができ、更なるキャリアアップを目指すことができるでしょう。

IT業界での就職・転職に役立つ

基本的なIT知識やスキルを証明することができるため、基本情報技術者試験に合格すればI T業界での就職・転職を有利に進められます。

基本情報技術者試験はIPAが運営する国家資格のため、一度取得すれば転職活動の際に生涯有効であるのも魅力的です。

しかし、あくまでI Tの基礎知識を取得している証明のため、基本情報技術者試験に合格するのが就職・転職の決定打にはならないことに注意が必要です。ただ、採用率を高められるのは事実なので、基本情報技術者試験は受けて損する事はない試験と言えるでしょう。

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大学進学に役立つ

基本情報技術者試験に合格することで、大学入試の優遇が受けられることもあります。

実際に基本情報技術者試験による入試優遇を実施している大学は、約200校もあるのです。以下に入試優遇を実施している大学の一部を以下表へ記載いたします。

都道府県大学名学部
北海道旭川大学経済学部
宮城県石巻専修大学全学部
茨城県常磐大学全学部
東京都大妻女子大学社会情報学部
神奈川県関東学院大学理工学部、建築・環境学部
長野県信州大学経営学部
石川県金沢大学医薬保険学域薬学類・創薬化学類
愛知県愛知工科大学全学部
三重県皇学館大学全学部
大阪府大阪府立大学工学域(機械系学類・海洋システム学科程)
岡山県くらしき作陽大学食文化学部、子ども教育学部
香川県高松大学経営学部
福岡県九州国際大学全学部
長崎県長崎大学多文化社会学部、教育学部、経済学部、
歯学部、薬学部、水産学部
沖縄県沖縄大学法学部、人文学部
基本情報技術者試験による入試優遇を実施している大学の一例
参照:独立行政法人情報処理推進機構「情報処理技術者試験の大学における入試優遇」

このように基本情報技術者試験による入試優遇を実施している大学は全国にあり、大学入試に役立てることもできるのです。

上位資格へ挑戦しやすくなる

基本情報技術者試験は情報処理技術者試験の中では基本的なレベル2にあたるため、合格することでさらにレベルの高い上位の資格に挑戦しやすくなります。

基本情報技術者試験で得たITの基礎知識は、応用情報技術者試験やデータベーススペシャリスト試験、エンベデッドシステムスペシャリスト試験やI Tシステムマネージャ試験などの高度な試験でも活かすことができるのです。

そのため、I T関連の試験を広く受けたいと考えている人はまず基本情報技術者試験の受験をおすすめします。

企業によっては資格手当がもらえる

企業によっては基本情報技術者試験に対して資格手当を支給していることもあります。

基本情報技術者試験に合格することで基本給与を上げられるため、IT業界への就職や転職を検討している人は志望企業に資格手当がないか確認してみましょう。

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基本情報技術者試験の難易度・合格率まとめ

この記事では基本情報技術者試験の難易度や概要、効果的な勉強方法や合格するメリットを解説しました。

基本情報技術者試験はI T知識の基礎知識やスキルを証明できるため、I Tエンジニアを志望している人におすすめの試験です。

情報処理技術者試験の中では基礎レベルの試験であるため、それほど難易度は高くなく、独学でも十分に合格見込めます。

その一方で、IT初心者の人は何から手をつけてよいかわからなくなってしまうことも考えられます。独学が難しいと感じた場合は無理せず通信講座を受けるようにしてください。

幅広いIT知識を求められるため、合格するためにはまず基礎知識を暗記することから始めましょう。基礎知識を身につければ応用であるB科目試験も理解しやすく、合格に大きく近づくことができます。

IT業界への就職・転職を有利に進められてり、大学入試で優遇を受けらる等メリットも多いので、基本情報技術試験を受けようか検討している人はぜひ挑戦してみてください。

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